10/23 山古志闘牛 結び 山徳号-新宅

いよいよ結びの一番になりました。そうです、アニキの登場です ! !

第十回:山徳号(十四歳/竹沢)-新宅(七歳/梶金)

「この一番は、激しい闘いが予想されます。」というアナウンスが。
そして、唸り声とともにまずは新宅が入ってきました。
牛持ちさんは、推し牛である新宅赤パンダと同じ。つまり同部屋です。
そして両牛ともとても強いです。かつての千代の富士、北勝海のよう。
千代の富士は大好きな力士でした。それも影響しているのか、
この新宅ブラザーズ、応援しています。今回はアニキの新宅が登場。
しかも、おそらく初だと思いますが、結びを務めます。立派だなぁ。

さて、この新宅。
8月の柿乃花黒ダイヤ、9月の三五兵工など、激しい闘いが脳裏に残る、
まさに最も華のある牛といえます。今日はベテラン、山徳号との一番。
そして、綱がかかってからがおそらくもう一勝負です。
双方ともひじょうに意地のある牛同士。
勢子が鼻を掴んで綱を通すまで、目を離さないで見てほしい闘いです。
新宅は、白い毛が混じる粕毛牛。
昔から、「ケンカをしない粕毛牛はいない」と言われます。
山徳号が入ってきました。拍手の音が聞こえ、ゲートが閉まります。

さぁ、いよいよ結びです。取組が始まりました !
この一番には解説が入りません。
見る人がそのまま、牛の音や勢子の声を感じることになります。
両牛が中央に寄せられ、組んだとたんにぶつかる音。客席もざわめく。
勢子の声、唸るシャッター音。そしてまたぶつかる音。
その後も何度か、両牛のぶつかる音が聞こえてきます。
客席は意外と静か。両牛の闘いに釘付けのようです。
今度は「ガツン ! 」大きいぶつかり音。この瞬間を撮るのは難しい。
自分のシャッター音も聞こえているのだけど、完全にズレてます。
うお〜っ、これは悔しい !
「よしたー」「それいけ ! はい ! 」など、勢子の声も聞こえます。
再び場内は静かになりました。勢子の皆さんが、大きな声を出します。
「はいっ ! 」「はいはいはいはいはいはい ! そう ! 」
客席とシャッター音が一気にヒートアップ ! 雰囲気が一変しました。
勢子の声にも、いっそう力が入ります。「はい ! ほら ! 」
時々動くのか、足音が聞こえてきます。あとはひたすら、勢子の声。
勢子のボルテージが高まりましたが、少し音が遠くなりました。
場内での戦い位置が、変わったのかもしれません。
そして一気に高まる緊張感。勢子が走り始めたようです。
気合の入った勢子の声も飛び交います。そして拍手が沸き起こりました。
綱が伸び、これで取組は終了です。拍手が鳴り止みません。

結びを務める横綱牛は、戦いが終わってもしばらくは場内にいます。
ファンサービスという大事な役目が残っているのです。
新宅はこれも初なので、注目してしばらく見ていました。
牛持ちさんがしっかりと新宅の背に手を置き、新宅は堂々の凱旋です。
たくさんのお客さんが集まり、新宅の写真を撮ったり近くで眺めます。
見事な「横綱」の仕事を果たした新宅。来年はいよいよ、でしょうか。
期待しているぞ〜 ! そして赤パンダも(笑)
※記事作成にあたり、MC勢子・松田さんの解説を参考にしています。

なんとこの取組、383カット撮ってました。さすがに撮りすぎだ。。。
開始直後、山徳号の角が新宅の後頭部に入りました。
角度がついていてハッキリとは確認できませんが、左右から角で挟む、
そんなようにも見て取れます。そして、右角で攻撃。
新宅は落ち着いているようです。目がギラッとしていますね。
そして、がっぷり組んで睨み合いました。
山徳号のほうが果敢に攻め込もうとしています。新宅は様子見かな。
とはいえ、受けている時の目線の鋭さは、やはり違いを感じさせます。
山徳号もいい攻撃を見せていて、ぶつかる頭から砂埃が舞います。
一生懸命、押し込もうとする山徳号。しかし新宅の角がそれを阻みます。
いやぁ、これはいいシーンだなぁ。というわけで、連写してました。
しかし、山徳号もこれで済ませるわけではなく、その後も角を当てます。
ベテランらしく、このあたりは実に上手いというか、的確です。
新宅も負けずに攻め返す。強い牛は、やられたらすぐ返します。
とはいえ、山徳号は上手いですね。確実に頭や角を当ててきます。
或いは、どこで見せ場を作ろうか、新宅は考えていたりして。
と思いましたが、けっこう山徳号の角をもらってますね。
ただ凄いのは、けっこう痛いと思うのにそれを全く見せないことです。
表情は変わりません。むしろそれを糧にしているような感じ。
そして、山徳号の再び厳しい攻め。これは勢いもあって激しく決まり、
新宅の毛が少し、宙に舞いました。目を瞑り、さすがに痛そうです。
しかし、どうやら新宅のスイッチが入ったようです。
ここから攻撃が強くなりました。山徳号の横から入ろうとします。
何度目かでこれが見事に決まって、山徳号を一気に押し込みました。
客席が一気に盛り上がったのは、このシーンだったのでしょう。
しかし山徳号の意地も相当なもので、ちゃんとお返しはしていました。
新宅はその後も横から入ろうとします。山徳号はこれを受けます。
前半は山徳号のペースでしたが、後半になって新宅がペースを掴んだ、
そんな気がしました。何度か、山徳号に角を当てています。
後半は、横から攻撃を加えることが多かったように感じました。
最後の最後、勢子が止めようとする瞬間まで、山徳号との闘いから目を
外すことはありませんでした。鼻を取られて、面食らったようです。
令和元年、最も印象に残った一頭です。来年の活躍にも期待しています。
そして山徳号。新宅より七つも年上です。人間ですと70代になります。
この年齢差を考えますと、とても強かったと思います。いい闘いでした。
※記事作成にあたり、MC勢子・松田さんの解説を参考にしています。

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↑左:山徳号、右:新宅。このような形で組んだのは、このタイミングだけでした。
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↑開始直後、山徳号のジャブが入ります。まだ新宅は様子見の構えです。
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↑最初から山徳号は気合十分でした。受ける新宅も目線は真剣です。
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↑一度離れて考える ? 両牛。新宅の表情が気になります。
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↑こちらも、山徳号の攻撃を新宅が受けていると思われます。砂埃も舞ってます。
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↑力を込めて押し込もうとする山徳号。しかし、新宅の角がそれを許しません。
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↑しばしこの状態が続くも変わらず。山徳号、ちょっと意外そうな表情 ?
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↑これは上手かった山徳号。新宅の目元に角を当てました。ヒヤリハットシーン。
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↑新宅もきっちりお返し。頭突きと角のダブルパンチです。
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↑山徳号はとてもタフです。目つきもまだまだ強いです。
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↑後半の新宅は、このような横からの攻撃に徹していたように感じます。
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↑この日最大の見せ場。一気に新宅が押し込み、客席はヒートアップしました。
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↑これは新宅の厳しい攻め。山徳号の後頭部に角パンチを見舞います。
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↑あ、あれ ? 牛が三頭いるように見える。。。
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↑勢子が分けに入る直前にも、こうしたシーンがありました。山徳号の目、強い。
(1D X /EF100-400mm F4.5-5.6L IS USM)
by keiji_takayama | 2019-11-09 00:30 | 山古志闘牛場

いつもは中古カメラ店でカメラやレンズを売ってます。休日になると、望遠レンズを担いで各地の動物園や闘牛場で撮影活動。動物たちの表情を追い続け16年が経過しました。旅行会社で撮影ツアー講師を務めています。


by keiji_takayama