各種メディアでも紹介されたようです。NHKや時事通信の映像も
見ましたが、NHKで取り上げられた取組の一つがこの一番です。
第四回:小文吾(五歳/山古志)-庄八(五歳/中野)
まずは小文吾が先に入ってきました。おお、唸ってる。
小文吾という名前は、南総里見八犬伝に登場する「八犬士」の一人、
「犬田小文吾」から来ています。解説の間もずっと、小文吾は低く、
大きく唸り続けました。どこかのお子さんが、真似をしています。
牛はモウ十分に気合が入ってます。威嚇し、戦闘態勢に入りました。
加えて、今度は前足で土を跳ね上げる仕草、前掻きを始めました。
だんだん客席のざわめきが大きくなります、呼応するかのように、
一際大きな声で唸りました。これに客席が拍手で応えています。
「さぁ、今日のオレの相手はどこのどいつだ ! 」相手を待ちます。
その庄八は、正装とされる「主綱」を掛けて入ってきました。
赤牛が小文吾、黒牛が庄八。いよいよ取組開始です。
「それいけ、はい ! 」勢子の声も、最初から大きめです。
まずは庄八が右から左から、先制攻撃を仕掛けます。
これに対して小文吾、頭を低く下げて、これを避けようとします。
しかし庄八は右、左と掛け技で、小文吾を下から持ち上げます。
客席からは「おおーっ」という歓声が沸きました。
続いて庄八が首を取ろうとしますが、小文吾は落ち着いて受けました。
激しい一戦になってきました。柵際のお客さんに、注意のアナウンス。
またまた走る音、勢子の声が聞こえてきます。
庄八は徹底的に、下から角を使って攻めます。
小文吾の頭が上がってくるところを狙いますが、小文吾も上手く首を使い、
庄八の攻めを受け止めます。「よしたー」の声も飛び交っています。
客席からは、「あぁー」という声が聞こえてきました。
そして勢子の走る音、これがしばらく続いたのち、大きな拍手です。
先に小文吾、あとから庄八の引き上げ。五歳同士のいい闘いでした。
開始直後から、頭を合わせてやる気満々の様子でした。
庄八が攻撃を積極的に見せますが、小文吾も応戦しているようです。
全く怯む感じはなく、双方の角がそれぞれ相手に当たっている感じ。
お互いに真剣そのものの表情を見せて、相手に向かっていきます。
庄八が押そうとするところも何度かありますが、小文吾が耐えます。
一気に押し込むという展開ではないけれど、目が離せません。
必死に意地をぶつけ合いながら、鋭い目線を相手に送ります。
庄八は、顔が白黒の「パンダ牛」なのです。
そして、割と早い段階で顔と名前が一致した推し牛の一頭です。
なのでどうしても、その動きを追いながらの撮影になってしまいます。
組み合って睨み合う、最も好きなシーンを何度も見せてくれたので、
もう中盤あたりで大満足の展開でした。いやぁカッコいいなぁ。。。
小文吾は庄八の押しを、よく耐えていました。
けっこう攻撃を受けるシーンが多かったように思うけど、その都度
ちゃんと立て直して向き合っていました。打たれ強い牛なのかも。
※記事作成にあたり、MC勢子・松田さんの解説を参考にしています。
↑左:小文吾、右:庄八。こういうシーン、大好物(笑)何度も見せてくれました。
↑開始直後からこの展開です。見事なクロスカウンターですね。
↑角の長さが同じくらいなので、よく絡みます。小文吾の「お?」顔がナイス。
↑たまたまなんですが、柔らかい日が差して雰囲気が変わりました。
↑ちょっと解りにくいですが、庄八の顔の真ん中に、小文吾の角が当たりました。
↑正面から当たった庄八。これはさすがに痛そうだなぁ。
↑どちらもやる気満々です。いい感じ。
↑これは庄八が当たったのかな。目を瞑ってます。小文吾は睨んでますね。
↑また頭を合わせます。小文吾の目がさらに鋭くなってきました。
↑庄八の押しを受ける小文吾。頑張って耐えてます。
↑庄八が横から攻めてきます。小文吾はちょっと警戒モードかな。
↑いいですねぇ、こういうシーン。顔を近付けて、庄八はさらに挑発的な感じ。
↑またもやクロスカウンター ? それにしても、小文吾の目線はすごいです。
↑何度か角を当てられた小文吾ですが、怯まず立ち向かっていきます。
↑終盤まで、こうした睨み合いを見せてくれました。すごかったなぁ。
(1D X /EF100-400mm F4.5-5.6L IS USM)