10/23 山古志闘牛 三太夫-充号

第三回:三太夫(五歳/虫亀)-充号(四歳/池谷)

まず充号が入ってきました。場内がちよっとざわめきます。
一発大きく唸り、さらに「おおっ」という雰囲気になりました。
そしてあとから、三太夫の入場です。
この取組からいよいよ、綱を取った対戦になります。
勢子がどのようにして両牛を分けるか、これも見どころです。

取組が始まりました。勢子の声が響きます。
年齢だけの話をすれば、三太夫のほうが一つ年上になります。
ところが、充号がとても大きくなりました。
年齢は四歳ですが、体重はおそらく900kgはありそうです。
双方が自分の角を使って、相手の横、つまり首を取りたい。
その前に、まずは相手の角の下に自分の角を入れて、引っかけて
そこから相手の顔を持ち上げる、横に向けさせようとするのです。
両牛ともそんなことを狙ったり、首の奪い合いをします。
この奪い合いを、まくりあいと言います。
相手の首に入りたくて、風車のようにくるっと回ります。
そして、まくりあいから巻き切ったほうが飛び込んでいくわけです。
充号が押し込むところ、三太夫は落ち着いて受けます。
三太夫は、攻めてきた充号の角が外れたところを切り返したい。
そして充号は、三太夫が自分よりも年上だということを理解しました。
積極的に仕掛けよう仕掛けようと試みます。
三太夫はひじょうに落ち着いて、充号の攻めを受けています。
前足を折って頭を低くしました。これも受け方の一つです。
勢子は手拍子、「はいはい」と声を掛けます。
角のぶつかる低い音がしました。客席からは、「おー」という声が。
やがてそれは拍手に変わりました。
さっき泣いていたお子さんかな。元気な声が聞こえてきました。
双方の綱が伸び、ここでどっちだろう、一発大きく唸りました。
場内の引き回しには、山古志小学校の皆さんも参加しました。
複数の小学生が、元気に牛を引いて回ります。
三太夫は牛持ちのお孫さん、充号には娘さんも加わりました。
粋な計らいに、客席からは大きな拍手が送られました。
相手の健闘を讃え合う引き回し。ラグビーのノーサイドの精神です。

この両牛、どちらも赤牛です。でも見分けは意外に付けられました。
鼻の所、小さな緑色の綱が残っているのが三太夫です。
充号は明らかにでっかいので、それで見分けられるかもしれません。
開始早々充号の顔、頬の当たりに三太夫の角がヒットしました。
プロレスで言えば、いきなり平手打ちを食わせたような展開です。
さすがに予想していなかったか、充号は虚を突かれたような表情。
このあとすぐに、睨み合いが始まります。
そして、まくりあい。このシーンはかなり撮ってしまいました。
横から攻める三太夫と、それを受ける充号。表情も変わります。
体勢や向きがいろいろ変わり、常に動いていたような印象です。
しかも動きが急なので、フレームアウトしているカットもいくつか。
実に見応えのある攻防でした。
充号が攻撃しているところがやや目立ったけど、三太夫も元気に
応戦していました。大きい充号ですから、受けるのもたいへん。
そのような状況の中、とてもよく頑張っていたように感じます。

この取組、いいシーンがけっこう多かったですね。
載せたいと思う写真が多く、でもカット数制限がありますので、
残念ながら掲載に至らなかったカットがけっこう多かったです。
※記事作成にあたり、MC勢子・松田さんの解説を参考にしています。

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↑左:充号、右:三太夫。充号の大きさ、三太夫の緑綱。両牛の特徴が解ります。
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↑開始直後、三太夫が放った角打ち。さすがの充号も、予想してなかった ?
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↑睨み合い。どちらかといえば、三太夫のほうが気合十分な感じがします。
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↑三太夫の、横からの攻撃。目つきも鋭いです。
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↑正面から。充号の圧力はかなりのものがありそうですが、三太夫は受けています。
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↑攻める三太夫。いい表情を見せています。
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↑充号の、上からのプレッシャーに耐える三太夫。子牛のような表情です。
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↑その一秒後、体勢を立て直しました。それにしても、展開が早いです。
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↑三太夫も、積極的に攻撃を仕掛けていました。目は真剣そのもの。
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↑角が交錯したところ。両牛とも一生懸命闘っています。
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↑プレッシャーをかける充号。受け止める三太夫の意地が感じられます。
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↑充号の圧力はすごい。三太夫の顔がへこんでしまいました。
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↑「お前年下なのにすげえ力だな ! 」 三太夫の目がそんなことを語っているような。
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↑突進していく(?)充号。目の周りが真っ赤になっていますね。
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↑終盤までこのようなせめぎ合いでした。三太夫の表情、力入ってます。
(1D X /EF100-400mm F4.5-5.6L IS USM)
by keiji_takayama | 2019-10-29 13:39 | 山古志闘牛場

いつもは中古カメラ店でカメラやレンズを売ってます。休日になると、望遠レンズを担いで各地の動物園や闘牛場で撮影活動。動物たちの表情を追い続け16年が経過しました。旅行会社で撮影ツアー講師を務めています。


by keiji_takayama