10/13 山古志闘牛 柿乃花黒ダイヤ-龍皇

今場所は、ここで柿乃花黒ダイヤが登場。注目の一番になります。

第十一回:龍皇(八歳/長岡)-柿乃花黒ダイヤ(七歳/岩手)

来年、再来年にこの「牛の角突き」を背負って立ってくれるであろう、
若牛の対戦です。この両牛に、新宅(七歳/梶金)を加えた七〜八歳の
牛たちは脂が乗る時期、楽しみです。どんな展開になるでしょうか。

まずは、拍手に包まれて龍皇が入ってきました。
山古志闘牛会は約60頭の牛を飼育していますが、骨格が一番大柄です。
そして、後から入ってきたのが柿乃花黒ダイヤです。
地面を掘る仕草を見せました。気合十分な様子です。

勢子の大きな掛け声とともに、取組が始まりました。
「よしたー」が谺のように響きます。
この両牛は若いですが、体の柔らかさを持ったまま力を出し切れる、
素晴らしい牛に成長しました。「体の柔らかさは心に余裕がある」
そんな話を序盤にしましたが、正しくそうやって成長してきました。
体の柔らかさを持つということは、相手にあまりスキ与えません。
そして、自分の力をフルに使える。こういう牛が横綱になるわけです。

柿乃花黒ダイヤが右から左から仕掛けます。
龍皇はこの攻めを、ピタッとくっつくようにして受け止めます。
つまり、相手に隙を与えていないのです。
動きが地味に見えるかもしれませんが、双方が相手の攻めを受けながらも
攻撃のチャンスは与えない。そして逆に相手の隙を伺おうというところ。
「はい ! 」「ほら ! 」勢子の声も大きくなりました。
柿乃花黒ダイヤが仕掛けるところ、龍皇は体重を使って押さえます。
足を使って左右に動きながら、柿乃花黒ダイヤはチャンスを伺います。
勢子が盛んに声を出して、両牛を鼓舞します。
今度は龍皇が左角を使い、柿乃花黒ダイヤの右角を掛けながら前に出ます。
柿乃花黒ダイヤは体をうまく捌いて、体重のある龍皇の攻めを受けます。
龍皇が飛び込むものの、柿乃花黒ダイヤは決め手を与えません。
逆に、龍皇が攻めてくるところで柿乃花黒ダイヤは隙を伺っています。
しばらくして、勢子が飛び込む。両牛が分けられます。
飛び交う声は真剣そのもの。客席も大いに盛り上がります。
そして大きな拍手。両牛が分けられました。
双方の綱が伸び、龍皇、柿乃花黒ダイヤの順に引き上げて行きました。

開始からしばらくは、頭を合わせて睨み合いでした。
といっても、たぶん両牛それぞれに考えがあって、でも迂闊に動くと
逆効果になる、そんな思惑があったのかもしれません。
力が入っている状況は解ります。プロレスで言うなら、試合の最初に
両者が手を組んで行う「力比べ」のような状態。そう感じました。
黒牛同士ですので、なかなか見分けがつきにくいですね。
ただ、龍皇には体に白い印があり、これが見えればハッキリ解ります。
あとは。。耳の形でしょうか。龍皇は葉っぱ、黒ダイヤは丸いですね。
角が最も解りやすいかもしれませんが、角度によって見え方が異なり、
よほど特徴がないとなかなか識別が難しいです。まだまだ勉強不足(笑)

その後は二頭が頭を合わせて、力強い目線で睨み合いです。
それなりにせめぎ合いはありますが、ホントに隙を与えないようで、
押し込まれたり押し込んだりというよりは、頭脳戦のようでした。
龍皇の角が柿乃花黒ダイヤの目元に届きそうなシーンにはビックリ。
中盤、柿乃花黒ダイヤの角ラリアットが龍皇の顔に入るシーンが。
このあと、龍皇が強い目線で柿乃花黒ダイヤに飛び込んでいきます。
それぞれの攻防、写真を見てあとから解ることがけっこう多いです。
終盤になってからも、頭を合わせて睨み合うところがありました。
しかも、厳しい目線で相手を見据え、攻撃しようとします。
相当なスタミナの持ち主でもあるわけで、それだけで素晴らしい。

ここに掲載する写真は上限15枚と決めているのですが、この取組では
どういうわけか300コマ以上切っていたので、選ぶのも一苦労でした。
※記事作成にあたり、MC勢子・松田さんの解説を参考にしています。

10/13 山古志闘牛 柿乃花黒ダイヤ-龍皇_b0016600_10575055.jpg

↑左が龍皇、右は柿乃花黒ダイヤ。耳の形が異なります。これだと解りやすいかも。
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↑前半戦の睨み合い。奥に写っている、白い印のあるのが龍皇です。
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↑ホントは迫力系なんですが。。。龍皇の前足が揃っているところ、ツボでした。
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↑柿乃花黒ダイヤの、気合の入った表情。龍皇もキリッとしてますね。
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↑龍皇の角が柿乃花黒ダイヤの目元付近に ! ヒヤリハットのシーン。
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↑前足を折って、龍皇の攻撃を受ける柿乃花黒ダイヤ。対応力もさすがです。
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↑柿乃花黒ダイヤの角ラリアット。表情を見るに、狙い撃ちかもしれません。
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↑このあと見せた、龍皇の突進。さすがの黒ダイヤも表情が変わりました。
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↑こちらも龍皇の攻撃。左角の先端が、黒ダイヤの角の根元にヒット。
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↑手前が黒ダイヤ。どちらも気迫のある、いい目線をしています。
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↑手前が龍皇。黒ダイヤの体にあるキズは、龍皇によって付けられた ?
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↑黒ダイヤの攻撃。表情からは、力と心を込めているように感じます。
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↑龍皇の、足の踏ん張りに注目。このスタンス、仁王立ちのようです。
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↑終盤になってもまだ、このように組んでいます。スタミナもすごい。
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↑勢子が入るちょっと前。黒ダイヤの角が龍皇にヒットしました。
(OM-D E-M1X/M.ZUIKO DIGITAL ED 40-150mm F2.8 PRO+MC-14)
by keiji_takayama | 2019-10-24 11:10 | 山古志闘牛場

いつもは中古カメラ店でカメラやレンズを売ってます。休日になると、望遠レンズを担いで各地の動物園や闘牛場で撮影活動。動物たちの表情を追い続け16年が経過しました。旅行会社で撮影ツアー講師を務めています。


by keiji_takayama
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