先に入ってきたのは庵です。
客席からは「いおりちゃ〜ん」という大きな声が飛んできました。
低い声を何度も出して、気合十分な様子です。
「がんばれ〜」「いおりがんばれー〜」という声援も聞こえます。
突然それに応えるかのように、庵が何度か大きく唸りました。
これでもう場内が盛り上がりました。庵、心を掴んだな(笑)
後から入ってくる翔太が声を挙げ、これに対抗したようです。
「しょうたがんばれ〜」という声援も聞こえました。
いやぁ、すごいな。双方が低い声でずっと唸ってます。
まだ始まっていませんが、この時点でもう駆け引きしてるんですね。
いよいよ取組開始です。
ちょっと見分けがつきにくいですが、毛が濃いほうが庵です。
いえいえ、これでも解りにくいですね。
角の形が違います。上に向いているのが庵、平らなほうは翔太です。
年だけでいえば、庵の方がずっと若い牛です。
今日は翔太の胸を借ります。相手が先輩だと理解し、構えました。
そして、右角を使って翔太の額、角の根元を掘るような攻撃。
翔太は「おまえ若いのになかなか痛い角を使うなぁ」ということで、
少し距離を取りました。勢子の声、手拍子がたくさん聞こえてきます。
庵にとっては、年上の牛からいい稽古をつけてもらう、そんな一戦です。
「いおり〜 ! がんばれ〜」「いおり〜」声援も飛んでいます。
ここで客席から、ちょっと笑い声が起きました。どうやら頭を離した ?
でも遊んでいるわけではなくて、頭を合わせなくても、睨みで威嚇をする、
そんな状況です。頭を合わせるだけが牛の戦い方ではないんですね。
相手の気持ち、心を折ってやろう、そんなところでしょうか。
庵が睨む仕草を見せたので、翔太も「よし、お前がそうならオレもだ ! 」
勢子の声が響きます。「よしよしよし」「いけいけいけ ! 」
翔太にしてみれば、庵の角が少し痛いようです。
そんなところもあって、痛い思いをしなくても闘いを優位に進めたい。
こんなことも牛は考えているのです。勢子の皆さん、大きな声を出します。
庵、右角を使って翔太の額の真ん中を攻めます。
迂闊に翔太が飛び込めば、庵のとても痛い角をもらうことになる。
そこで、睨みを利かせながら庵の痛い角をもらわないようにします。
やがて勢子の走る音、おおー。。。という客席、拍手。引き分けです。
翔太、庵の順に引き上げました。庵応援団、大活躍でしたね。
両牛とも元気に角突きを開始しました。
翔太の角は平べったいのですが、下を向くと長さが目立ちます。
庵の顔の半分くらいのところまで到達しました。
これがダイレクトに当たったら、相当なダメージになりそうです。
しかし、実際に角を当てたのは庵でした。
解説にもありましたが、角の根元に当たっています。
しかも、複数回でした。ラリアット気味に当たっているケースも。
これは確かに痛そうです。その後も庵が積極的に仕掛けます。
角を使うだけでなく、頭から当たっていく場面もありました。
そして、双方が一度頭を離します。
視線は合わせていますが、翔太は何か考えているようです。
そして再び頭を合わせます。翔太の目線もかなり鋭いですね。
ハイライトは終盤に訪れました。
両牛が角を合わせて、気迫のある表情を見せています。
最後はこれが少し変わって、翔太がいい表情を見せていました。
それにしても、庵はとても元気でしたね。
きっと、応援団の声援が届いていたのでしょう。次にも期待してます !
※記事作成にあたり、MC勢子・松田さんの解説を参考にしています。
↑右が庵、左は翔太。がっちり組み合い、真剣な表情で闘っています。
↑庵が翔太を睨み付けています。翔太の角、とても太いです。
↑体勢が入れ替わりました。右が翔太、左は庵です。翔太の角に注目。
↑ガッチリ組みました。翔太の角の長さに驚きます。
↑庵の角の先端が、翔太の角の付け根付近に当たりました。これは痛そう。
↑それぞれの左角。。。手裏剣に見えなくは。。。ないか。
↑庵の攻撃、ラリアットに見えてしまう。
↑今度は体当たり ? 庵の積極的な、厳しい攻撃が続きます。
↑翔太の角は、随分と立派ですね。太さもすごい。
↑またしても、ラリアット風。翔太もよく耐えていますね。
↑踏ん張って耐えてます。
↑翔太もいい表情。庵を押し込もうとしていました。
(OM-D E-M1X/M.ZUIKO DIGITAL ED 40-150mm F2.8 PRO+MC-14)