10/13 山古志闘牛 伊之助-飛将

第三回:伊之助(四歳/山中)-飛将(四歳/塩沢)

いよいよこの取組から、綱を取っての対戦になります。
勢子がどうやって両牛を分けるか、この点も見応えがあります。
これはやっぱり、実際に見ると迫力が全く違います。
ここでご覧いただいている皆さんには是非、生で見てほしいです。
まずは伊之助が入ってきました。白い毛が混じる粕毛牛です。
昔から「ケンカをしない粕毛牛はいない」と言われているそうです。
後から入場は飛将です。どっちかな、鼻息が荒いのが解ります。
この両牛は四歳。昨年デビューした「同期」になります。
これから鎬を削りながら成長してくれることを願っています。
四歳とはいうものの、揃って大きくなりました。
体の大きさだけで言えば、もうすっかり一人前です。
体重もおそらく、両方とも900kgはあるかと思われます。
この両牛、くるくると回るような動きを見せています。
これは「まくりあい」といいまして、双方の牛が真正面ではなく横から
攻めるために、相手の首を取りに行く、双方が首を取り合う突き方です。
ここで客席から「どうしたどうした〜」、笑い声が聞こえてきました。
牛が離れてしまったのです。
これは闘わないのではなく、相手が全然怖くないのでこうなります。
その証拠に、距離は近いままです。怖ければ側には寄りつきません。
遊んでいるような仕草を見せる両牛、本当の力を発揮するには3、4年
かかります。でも、大器晩成型の牛は後々必ず、力を出してくれます。
この一番はここで引き分けになりました。
男性のお客さんが、とても楽しそうに笑っています。
この両牛が数年後にどう強くなるのか、これを見ていくのも楽しみ。
四歳といえば、充号も同い年です。この三頭には今後も注目ですね。
先に飛将、後から伊之助の順に引き上げ。拍手が送られていました。

この二頭、今回はちょっと予想外の展開になりました。
しかし、相手が違えばとても同じ牛とは思えない力を見せてくれます。
そういう意味では、これまでと違う一面を見ることができました。
横から回って首を取ろうとするわけで、こうなると顔が撮れません。
これは厳しいなぁと思って、そのうちチャンスが来るだろうと狙って
いましたが、結局そのまま離れました。こういうこともあるのです。
遊んでいるように見える、確かにそんな空気が場内にはありました。
しかし、こうして写真を見返すと、そうでもないことが解ります。
何もしていない、じゃれているようですが、時にちゃんと角を相手に
ヒットさせているんですね。それは飛将も、伊之助も同じでした。
ちなみにこの取組、始まったのは13:29:26、終了が13:31:30です。
2分間だけの攻防とはとても思えません。けっこうなやりとりが、
遊んでいるように見える中で繰り広げられていたわけです。すごい。
あとからこれを知るんですね。闘牛って奥深い、そして面白い ! !
※記事作成にあたり、MC勢子・松田さんの解説を参考にしています。

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↑左が伊之助、右は飛将。飛将の角、とても長くて大きいです。カッコいいなぁ。
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↑開始直後。回り込もうとしているのはどちらだろう ?
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↑飛将のこの表情。伊之助の角がどこかに当たったのかもしれません。
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↑離れてしまいました。お互いの表情が対照的で面白いです。
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↑伊之助が渋い顔をしています。ちょっと露出がオーバー気味でした。
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↑こちらも、回り込む過程で伊之助の角が当たってる ?
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↑飛将も負けじと、回りながら角を使っています。
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↑伊之助の角が飛将の体にヒット。しかし、下では飛将の角が伊之助の足に。
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↑横からの攻め。飛将の表情は真剣です。
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↑これは去り際に、飛将が角を伊之助に当てました。「イテッ ! 」な感じ。
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↑これまた、飛将の角が伊之助に当たったようです。
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↑終盤のハラハラシーン。飛将の角の先端が、伊之助の目元に刺さります。
(OM-D E-M1X/M.ZUIKO DIGITAL ED 40-150mm F2.8 PRO+MC-14)
by keiji_takayama | 2019-10-16 01:16 | 山古志闘牛場

いつもは中古カメラ店でカメラやレンズを売ってます。休日になると、望遠レンズを担いで各地の動物園や闘牛場で撮影活動。動物たちの表情を追い続け16年が経過しました。旅行会社で撮影ツアー講師を務めています。


by keiji_takayama