10/13 山古志闘牛 響-文平

台風19号が暴れ回っていましたが、いくつかの幸運とタイミングが
重なったので、山古志に行くことができました。とはいえ、新潟県も
信濃川や阿賀野川が増水するなど被害はあり、開催時も客席のスマホ
からエリアメールの音が鳴り響いていました。無事に終了したけど、
牛が不安を感じたのかなという取組もあり、思うところがあります。

そして、カメラはいつものキヤノンEOS-1D Xではなく、オリンパス
OM-D E-M1Xを使用しました 。これの結果次第によってはシステム
総入れ替えも検討していましたが、ひとまず見送りになりそうです。
いいところも複数あったのですが、結果的にとても困ることがあり、
結局最後までそれをカバーしきれなかったのが理由かな。設定により
これを修正することは可能なんだろうけど、いつものスタイルで使用
して結果を出せないのなら、さすがに厳しいという結論になります。
しかし、動物瞳MFでは違う展開になるかも。これも試してみます。
そんなわけで前書きが長くなりましたが、10/13の取組を載せます。

第一回:響(三歳/新潟)-文平(三歳/虫亀)

取組の前に、写真コンテストの表彰式が行われました。以前投票した
作品はどうだったのかと思いましたが、カレンダーには掲載されず、
残念ながら入賞から上には上がれなかったのかな。一度でいいので、
ツアーのお客様がこれに応募して表彰、という体験をしたいですね。

天候のこともあり、お客さんはいつもの半分ほどでした。それでも、
角栄号の大応援団が盛り上げてくれたおかげで、それを感じません。
「おおーっ」「元気元気 ! 」という歓声と拍手で盛り上がりました。
響、文平の順に入り、取組が始まります。ともに今年デビューです。
文平はMCを務める松田さんの愛牛。でも、綱を持ちながらの解説は
さすがに難しそうで。綱持ちは別の勢子にバトンタッチされました。
それにしても、初回からこの取組はなかなか豪華です。
牛の三歳は、人間では中学生くらい。まだ闘牛場に慣れていません。
そこで、お互い綱を付けたままでの対戦になります。
これによって、安心して闘えるのです。
若い牛を大切に育てたい、そのような考えによるものです。
二頭がちょっと遊ぶような仕草を見せました。これも若い牛らしい。
遊ぶということは、牛が闘牛場を怖いと思っていないのです。
この間にも、勢子たちの大きな掛け声が聞こえてきます。
今日は後ろに柿乃花ブラザーズもいて、唸り声が聞こえてきます。
響は黒牛、文平は赤牛。
文平が一生懸命、前に押そう押そうとしています。これに対して響は、
体を柔らかく使い、足を動かします。これは、相手のことが怖くない、
心に余裕があることの現れです。こうして経験を積み、三年、四年後に
本当の力を出してくれます。しかし、若いときに無理をさせてしまうと
なかなかその力を発揮できないことがあるのです。この解説の最中に、
背後で牛が15回、絶妙なタイミングで唸りました。「そうだそうだ」と
言っているみたいで、いいアシスト。文平が押して、響が受ける展開。
この経験によって、文平は「慌てて攻めなくて大丈夫だ」と覚えます。
こうやって、若い牛を育てていくのです。
やがて勢子の判断で引き分けになり、大きな拍手が送られました。

当たり前といえば当たり前ですが、E-M1Xはシャッター音が小さくて、
これは良かったですね。気にせず押せます。コマがやたら増えるけど。
そこそこ経験のある両牛、第一回としては取組時間が長かったようです。
けっこう多く撮ってしまいましたが、完全ボツを量産することに。。。
闘牛の場合はその場で消すことは極力しませんが、これは完全にダメ、
というカットがかなり多くて困りました。カメラもまずは慣れですね。

文平は最初から積極的に仕掛けました。何度か角が響の顔に当たって、
それに手応えを感じているようです。一方、響は文平が横から攻めると
そのまま上から体重を掛けるようにして、文平に角を当てていました。
こうよく動くと、綱を引っ張る勢子の二人は大忙しになるわけですね。
そしてガップリ組みました。文平はやや下から睨むようにしています。
響は受けつつ、角で攻撃するタイミングを探っているように感じます。
文平の表情が良いです。強い目線で、闘いに挑んでいるのが解ります。

ところが、これにカメラが反応しない。結果から書くと、時に大きく
ピントを外すことがありました。驚きの写真が残っていてガッカリ。
取組の進行に合わせてなんとか修正しようと試みましたが、アウト。
一度この症状が出ると数カット同じことが続きます。終盤の取組では
なんとか対処方を見つけ出したけど、失望感は消えなかったのです。
どこか、何か間違えているのかと思いますが、少なくとも1D Xでは
これまでただの一度も出なかったので、不安を残してしまいました。

終盤になると、響が文平を下から突き上げるシーンも。
これにはちょっとビックリした表情を浮かべる文平でした。
双方時間いっぱいまで集中力を切らさず、一生懸命の角突きでした。
※記事作成にあたり、MC勢子・松田さんの解説を参考にしています。

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↑左が響、右は文平。どちらも真剣そのもの。いい表情をしています。
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↑押そう押そうと積極的な文平。目力もすごい。
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↑ひらりと身を翻すような( ? )響。軽々とした動きですが、牛なんですよ。
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↑睨み合う両牛。写真で見ると、文平ってとてもでかいような・・・気がする。
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↑文平の角が響の体に ! めり込んでるよ。。。
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↑目が近い ! ここまで寄るのはたぶん、格闘技の試合前チェックくらいのもの。
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↑相撲の立ち合い寸前に見えます。文平はちょっと背伸びしてる ?
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↑さっきは文平だったけど、今度は響がでっかく見えるぞ。
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↑まだ若い牛だけど、ちゃんと意地は見せてくれます。
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↑下から見ると、また違った形。つま先立ちしてる。。。
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↑取組終盤。なんか囁き合っているようにも見えますね。
(OM-D E-M1X/M.ZUIKO DIGITAL ED 40-150mm F2.8 PRO+MC-14)
by keiji_takayama | 2019-10-14 10:02 | 山古志闘牛場

いつもは中古カメラ店でカメラやレンズを売ってます。休日になると、望遠レンズを担いで各地の動物園や闘牛場で撮影活動。動物たちの表情を追い続け16年が経過しました。旅行会社で撮影ツアー講師を務めています。


by keiji_takayama