台風が接近しているという状況でしたが、幸いにも雨は降らず、
最後まで熱戦が繰り広げられました。今回も12組の対戦です。
開始までの待ち時間には、山古志小学校の児童たちが取り組む、
手作りの闘牛オブジェを使ったコマ撮りの撮影や三味線の演奏で
楽しむことができました。コマ撮りは、シーンを1つずつ撮り、
それをつなぎ合わせてアニメーションにするという内容です。
闘牛の魅力を発信するのが目的ですが、「牛」のオブジェはなんと
手作りです。来月末に開催される文化祭で披露されるそうですが、
これは見てみたい ! ! やまこし復興交流館おらたるでなんとか(笑)
三味線の生演奏を聴いたのは初めてでした。湯沢町から来てくれた
そうですが、闘牛場の雰囲気と三味線、けっこう合っていました。
第一回:赤武者(三歳/山古志)-黒斗(二歳/山古志)
人間で言えば、牛の三歳は中学生、二歳は小学生あたりです。
まだまだかわいらしい牛が入ってくるわけですが、この幼い牛たちが
成長するとどうなっていくのか、取組が進めば牛も大きくなります。
このあたりも見どころです。先に赤武者、後から黒斗の入場です。
名前がそのまま牛の色になっていますね。取組がスタートしました。
若い牛はまだ闘牛場に慣れていませんので、綱を付けます。
相手の牛も綱を付けていますから、牛が安心して動けるのです。
まずは闘牛場に慣れること。心に余裕を持って闘えるようになります。
ここは自分にとって怖い場所ではない、そう意識することによって、
牛がだんだんと自分の持っている力を発揮するようになるわけです。
まずは一歳年上の赤武者が、威厳を見せつけるかのごとく、一生懸命
前に押し込みます。体重は両牛とも600kgくらいでしょうか。
黒斗はまだ二歳ですが、足を動かしながら落ち着いて受けています。
客席からは「おーっ、しっかりしてる」なんていう声も聞こえます。
この両牛、半分じゃれているのかもしれません。でもこうやって、
遊びながら場所の雰囲気を知り、角突きを覚えていくわけです。
勢子の判断で引き分けになりました。両牛には拍手が送られます。
顔つきを見ているとまだまだ子供っぽいですが、経験を積んでくれば、
きっと素晴らしい牛に成長してくれるはずです。楽しみな両牛ですね。
引き上げは赤武者、黒斗の順でした。
撮影カットは77。初回にしては多かったのではないかと思います。
全取組を撮影する、これを考えると初回はなかなか手強いです。
取組の時間が短いので、少ないチャンスでいかに押さえられるか、
これがとても重要になります。小さな動きでも、逃さないように。
しかし、意外と言っちゃ失礼かもしれませんが、双方よく動いて
見せ場を作りました。ちゃんとぶつかっています(笑)
予想外の攻撃を受け、ビックリしちゃったところもあったけど。
赤武者のほうが、積極的に仕掛けていた印象が強いです。
ちゃんと「闘牛」の形になっていました。成長が楽しみですね。
※記事作成にあたり、MC勢子・松田さんの解説を参考にしています。
↑頭をぶつけるというより擦り付けてる感じですが、形はちゃんと「闘牛」です !
↑お互い睨み合って、いい感じです !
↑先輩の赤武者のほうが、気合入っているようです。1つの年の差が大きいかな。
↑ちょっとビックリした黒斗の表情。まだまだあどけないです。
↑と思ったら、赤武者に鋭い目線を向けました。「なんだよ ! 」と思ったのかな ?
↑赤武者は横から攻めてきますが、今度はさほど慌ててもいません。
↑仰け反るような赤武者。黒斗は下からの攻撃でしょうか。
↑黒斗が大きく見えます。アタックはあんまり効いてないかも。。。
↑間近にある黒斗の角を、眺めているようにも。これだけ近いと気になります。
(1D X /EF100-400mm F4.5-5.6L IS II USM )