隣席の若い男性「赤パンダって感じ。ちょっとスリムだけど。」
名前の通り、顔を見ると大きな「ぶち」が入っています。
ここで隣の男性のお友達と思われる女性が、どうやらジャージー牛を
思い浮かべたようです。そんな内容の会話が交わされていました(笑)
第五回:新宅赤パンダ(五歳/梶金)-柿乃花怒濤(四歳/岩手)
柿乃花怒濤があとから入場し、いよいよ取組開始です。
(この一番は、綱を付けての取組になりました。)
場内にはいきなり角と角がぶつかる音が響き、客席から声が出ました。
牛の角は一見硬そうに見えますが、闘牛によって折れることがあります。
この話の合間にも、ゴツンという角のぶつかる音が聞こえてきました。
しかも、1度や2度ではありません。複数回に及んでいます。
双方が緊張感をもって対戦しているのが解ります。
ここで牛が分けられました。
もう少し合わせたいところですが、このまま続けると相手を痛めてしまう。
このような裁定が下り、勢子の判断で引き分けとなりました。
隣席の若い男性「なんか、やる気が違ってた。」別の女性はやや不満げです。
解説の松田さんにして「怖い一番」とのこと。
どちらの牛も、「隙があれば、相手を柵に叩き付けてしまおうか。」
そんな感じに見えたそうです。
まだ若い牛ですし、無理はさせないという理由でした。
隣席の若い男性「どっちも何かおっかなかったですね、速いし。」
先に柿の花怒濤、親子で引き回しの新宅赤パンダは後から引き上げました。
トータルカットは56でした。うち、入退場が29。
つまり、取組のカットは27しかありません。
開始後最初にシャッターを切ったのは 13:40:08、終了 13:40:30です。
つまり、実際に頭を合わせたのは28秒だったことになります。
その短い時間でしたが、お互い一生懸命力を見せてくれました。
昨年から気にして見ている新宅赤パンダですが、ここ最近充号、龍勢など
力のある若手と闘って自信がついたのでしょう。とても逞しくなりました。
とはいえ、27コマしか写真がありません。これは大いに困る展開です(笑)
なんとか6コマは見つかりました。こういうことがあるので、闘牛撮影は
とにかくチャンスを逃さないの一点に尽きます。この両牛が闘ったという
記録をちゃんと残せて良かったです。こうなると、写真の一発的な良さは
全く必要なくなります。形にできてよかった。そのことを強く感じます。
※記事作成にあたり、MC勢子・松田さんの解説を参考にしています。
↑両牛が目を開いて向き合っているカットは2つだけ。とりあえずよかった。
↑28秒の攻防。こうなると、残せたかどうかが最大の分かれ目になります。
↑先場所は先制攻撃を仕掛けた柿乃花怒濤。今場所も元気でした。
↑新宅赤パンダ、とても逞しくなりました。相手に怯むことなく向かっていきます。
↑目線にも厳しさがあり、自信がついているように感じます。
↑綱が引かれています。このまま引き分けとなりました。次回に期待です。
(1D X /EF100-400mm F4.5-5.6L IS USM)