9/15 山古志闘牛 若黒-炎

それでは、9月15日の全取組を載せていきます。
会場には写真コンテストの入選作が掲示されていました。
どれも気合の入った力作揃いです。今回と次回の来場者投票により、
最優秀賞などが決まるそうです。投票した作品の結果が楽しみです。

第一回:若黒(二歳/山古志)-炎(二歳/山古志)

山古志の闘牛は、通常ですと三歳から出場になります。
ただ、連休中ということで、二歳の牛がまず対戦することになりました。
対戦というより、稽古という言い方のほうが合っているかもしれません。
二歳の牛がどのくらいの大きさで、どのようにして場所に慣れていくのか、
このあたりが見どころです。人間でいえば小学生くらいでしょうか。
後方で牛が何度か唸っています。おそらく、後に出てくるアイツです。
山古志は9月に稲刈りが始まり、10月になると錦鯉の池上げです。
その後品評会、即売会が11月の頭まで開かれ、秋一色に染まります。
そして11月3日の最終場所は、紅葉の中で開催されるのです。

さて、先に入場したのは若黒です。まだ柵を気にしています。
後から炎が入ってきました。若い牛は大事に育てたいと考えています。
今日はまず闘牛場に慣れる、これが両牛にとって最も大事なことです。
その次に相手の牛、そして大勢のお客さんに慣れてもらいます。
若い牛はまだ、闘牛場が何をする場なのかわかっていません。
場所に慣れる=ここは自分の力を出せる場所、と認識してもらうのです。
互いの牛が頭を合わせて押し合っています。場内は少しざわついています。
若黒が横から攻めようとして、一回り大きな炎はこれを耐えています。
若い牛には綱をつけます。この理由は、牛に安心感を与えるため、
そして、綱を取ってしまうとあちこち走って遊んでしまうためです。
体が柔らかいので、場合によっては柵から出てしまうこともあります。
だんだん取組が進むと、経験を積んだ牛は綱を取っての対戦になります。
若黒が一生懸命押しますが、炎は押されても頭を離そうとしません。
これがこの牛の素晴らしいところです。
二頭は相手の攻めを受けたり押したり、一生懸命なことがわかります。
勢子の判断によって引き分けになり、場内からは拍手が送られました。

おや、どっかでまた牛が唸ってます。どうやら複数みたいですね。
拍手に反応したのでしょうか。

撮影カットは51でした。
最初は様子見もあり、そして時間も短いので少なめです。
今回は、場内に陽の当たるところとそうでないところがありました。
闘っているときとそれ以外のシーンで露出が異なるので、その都度
補正して撮っていたのですが、何度かこれを戻すのをうっかり忘れて
ボツを量産することになり、途中からは闘うシーンだけを重点的に撮影
しています。というわけで、いつもより全体的に撮影枚数が少ないです。
まだ2歳という若さではありますが、ちゃんと闘牛していましたよ。
それなりの攻防もありました。
今回の撮影はレンズがEF100-400mm F4.5-5.6L IS USMでした。
そして、先月はEF100-400mm F4.5-5.6L IS II USM を使用しています。
同じ場所、同じ被写体での撮影テストができてしまったわけです。
主観ですが、色乗りは旧型のほうが良いと思えるところがありました。
しかし、さすがにAFの食いつき、解像感はIIのほうが上だと思います。
いろいろなメーカーで試したいとは思いますが、まだ躊躇があるなぁ。
※記事作成にあたり、MC勢子・松田さんの解説を参考にしています。

9/15 山古志闘牛 若黒-炎_b0016600_2305827.jpg

↑えっと。。。どっちがどっちなんだろう。。。これは解らないぞ。。。
9/15 山古志闘牛 若黒-炎_b0016600_231344.jpg

↑ううむ。。。
9/15 山古志闘牛 若黒-炎_b0016600_231861.jpg

↑まだ2歳とは思えない、気合の入った表情です。さて、これはどちらだろう。
9/15 山古志闘牛 若黒-炎_b0016600_2311056.jpg

↑手掛かりはあるのだけど、断定ができないのはなんとも。。。ごめんねぇ。。。
(1D X /EF100-400mm F4.5-5.6L IS USM)
by keiji_takayama | 2019-09-16 23:03 | 山古志闘牛場 | Comments(0)

都内中古カメラ店スタッフ。動物園撮影は20年が経過しましたが、ここ数年は山古志の闘牛写真がメイン。全取組を写真で紹介しています。かつてはクラブツーリズムの撮影ツアー講師でした。


by keiji_takayama
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