8/11 山古志闘牛 啓靖-角蔵号

転んでしまった男の子の大きな泣き声が、ずっと響いています。
周囲の大人にはこれがいいシーンに映り、笑い声が聞こえてきます。
まだ場内、熱戦の余韻(と大きな泣き声)が残っているところですが。

第十一回:啓靖(十一歳/滝谷)-角蔵号(十二歳/大久保)

今の山古志闘牛会を背負って立っている、横綱牛同士の対戦です。
がっぷりと四つに組んだ闘い、そんな一番になるのではと思います。
ただしこの対戦は、後ろ足に綱が掛かってからも目が離せません。
まだ松田さんの解説が続いているのですが、それをかき消すような、
大きな唸り声が聞こえてきました。泣き声も、まだ負けていません。
啓靖が先に入場。唸り声を出し、土を掘って、相手の出を待ちます。
「さぁ、今日のオレの相手はどこのどいつだ ! 」気合満点です。
そして、後から角蔵号(五代目)が入りました。角蔵といえば横綱牛。
こういうところはやはり、相撲と似ています。伝統ある名前です。
さぁ、取組開始 !
勢子たちの声も大きく響きます。まずは双方がねりをふむ。
この睨み合いから頭を合わしていきます。客席もどよめきます。
頭を離しながらも、双方を睨んで威圧しているわけです。
どうやって自分が優位な闘いをするか、ベテラン両横綱の駆け引き。
啓靖が右から仕掛けたら、角蔵号も右から仕掛け返します。
双方、ひじょうに見せてくれます。
啓靖が仕掛ければ角蔵号が返す。角蔵号が仕掛ければ啓靖が返す。
角蔵号が先に飛び込もうとしたところ、啓靖が受けて返しました。
勢子たちの声が飛ぶ、拍手して気合を促します。
角蔵号は右左に角を振り、啓靖の額或いは角の根元を痛めようとします。
怯んだところを更に押していこうとするのですが、啓靖はそれをさせず、
逆に角蔵号が振ってきた角が外れた瞬間を狙い、仕掛けようとしています。
角蔵号が飛び込んだ ! 客席の男性が「よし、よし ! 」と声を出します。
「よしたー」の声が響き、やがて場内が騒然とします。勢子の走る音。
それが拍手に変わりました。どこかからお子さんの笑い声が聞こえます。
最後、綱が掛かってからの両牛の意地、そしてそれに負けない勢子の意地。
これも、山古志牛の角突きの、一つの見どころでもあります。
「あー、激しかった。」近くに座っていた男性が呟いていました。
角蔵号、啓靖の順に引き上げ。たくさんの拍手が贈られていました。

《写真の密着》
撮影カットは200でした。大関、横綱級の取組は見どころも多くなり、
勢子と牛との攻防でかなり多くシャッターを切るため、こうなります。
最初はなぜか、そっぽを向いているカットがあります。
何か肩すかしを食ったような顔をしてますが、その次にはもう両牛が
ぶつかっていて、片方の牛は顔が真っ白になりました。
赤牛同士の対戦なので、個体識別が難しいです。なんだかんだとこれまで
判明しましたが、これはどうしても手掛かりが見つからないのです。
角の形だけでは難しく、顔の特徴などいろいろと探ってはみたのですが。
今後の課題になりそうです。といいますか、やはり動画が欲しいかなと。
引いて全体を録ったほうが、あとで整理もしやすいと思っています。
とはいえ、写真をずっと見ていると気付くこともあります。
どうやら角の短いほうが角蔵号と思われます。断定はできませんが。
しかし、別の角度から見るとイマイチ自信が揺らぐ。。。なんてことも。
牛の顔をちゃんと見ないとダメですね。開始前の観察力を強化しないと。
予想外に組んでいるシーンが多かったです。枚数が多くなる理由かな。
最後、勢子との攻防も見どころがありました。さすが横綱、絵になる。

※記事作成にあたり、MC勢子・松田さんの解説を参考にしています。
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↑顔が白い。。。こういうシーンが多いと、ついついカット数が多くなってしまいます。
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↑開始直後からこの展開です。頭を合わせて力比べ、堂々の闘いっぷりでした。
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↑靄がかかっているみたいでカッコいい。ずっと対峙しているような。
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↑動きはおとなしめですが、目力の強さには惹かれます。
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↑おそらく右が角蔵号。啓靖の角が眉間に当たりました。ダメージは小さそう。
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↑こういうところは大好物。睨み合ってます。
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↑これまた目力を感じます。闘争の表情ですね。
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↑角が目元付近に当たりました。さすがにちょっと痛そうですね。
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↑それぞれの足の状況を見ると、攻防の展開が何となく解ります。
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↑こういう時、牛も思わず目を瞑ってしまうのか。。。
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↑この一戦も、やっぱり動画で見てみたいなぁ。。。
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↑偶然なんだろうけど、興味深いところ。土をかけて攻撃してる ? まさかね(笑)
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↑まさに意地と意地のぶつかり合い。大相撲の立ち合いシーンのようです。
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↑おおお ! 角ラリアットが決まった !
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↑終盤になってもこの展開です。両牛ともタフですね。さすが横綱です。
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↑これまたすごいシーン。攻めても受けても絵になるってすごいなぁ。
(1D X /EF100-400mm F4.5-5.6L IS II USM )
by keiji_takayama | 2019-08-26 08:30 | 山古志闘牛場

いつもは中古カメラ店でカメラやレンズを売ってます。休日になると、望遠レンズを担いで各地の動物園や闘牛場で撮影活動。動物たちの表情を追い続け16年が経過しました。旅行会社で撮影ツアー講師を務めています。


by keiji_takayama
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