8/11 山古志闘牛 柿乃花黒ダイヤ-新宅

次はいよいよ、後ろに繋がれていたアイツの出番だ。
最初の取組から唸っていた。早く出せ、闘わせろ。そんなアピール ?
とにかく。そういう意味での闘争心が最も高かったのではないか。
いよいよ登場である。そして、ようやく自分の番がやってきた。
いっちょ暴れてやるか、そんなことを思っていたのかもしれない。

第十回:柿乃花黒ダイヤ(七歳/岩手)-新宅(七歳/梶金)

通のお客さんは、この一番を楽しみにしていたのではないでしょうか。
残すところあと3番になりました。
先に新宅、後から柿乃花黒ダイヤが入場しました。
年齢は双方とも七歳。同い年。しのぎを削るとはこのことでしょう。
この二頭、これからも山古志の闘牛を背負って立ってくれるのでは、
そんな期待を抱かせてくれます。そして、初めて頭を合わせます。
どんな角突きになるのか、とても興味深いです。
この解説を言い終わる前に、まず新宅が先制攻撃を仕掛けました。
場内は大きく盛り上がります。
これに対して柿乃花黒ダイヤが切り返して前に出ます。
それを今度は新宅が返す ! 大盛り上がりの客席からは、松田さんの声が
よく聞こえなくなりました(笑) 勢子の声、拍手があちこちから響きます。
そしてまた攻防。「すごいすごいすごい」客席から女性の声が届きました。
勢子の皆さんの声にも、一段と力が入っています。すごい盛り上がりだ !
この両牛の真剣勝負。攻めれば返す、返せばまた切り返す。
柵際に押し込まれても、決して諦めないこの根性 !
場内の興奮も高まります。「これが一番だ」という男性の声。
勢子が鼻を取りに行きます。これも大盛り上がり。指示が飛びます。
やがて大きな拍手が沸き起こりました。興奮度は間違いなく最高です。
この両牛、これから間違いなく、この地域を背負って立つ、素晴らしい
牛になってくれるはずです ! 松田さんの声にも力が入りました。
その間ずっと、拍手が鳴り止みませんでした。
引き回し。その間も牛同士は、お互い相手から目を離しません。
新宅の牛持ちさんは親子三代で連なったのですが、途中で男の子が転び、
大泣き。でもそれが、逆に微笑ましく映りました。微笑ましいけれど、
本人にとってはとんでもない話です。客席に戻って次の取組が始まっても
なかなか泣き止まず、親御さんがなだめていました。強くなるんだぞ〜。

《写真の密着》
いやいや、最初からすごいです、これ。いきなりぶつかってます。
砂埃が丸く立ち上っていきます。双方とも黒牛なので、見分けがつきません。
その直後、新宅が怒濤の攻めを見せます。柿乃花ゴールドを押し込むのです。
この攻撃は引きで撮っていたので、なんとか識別ができました。
尻尾のところに印を巻いているので、判別が可能になります。
といっても、すぐに解らなくなってしまいました。。。こういうところは、
後から見ると大半がボツになりますが、シャッター切っちゃいますね。
それ覚悟でずっと連写していたので、流れはほぼ撮れてましたが(笑)
最終的には柿乃花黒ダイヤが、鼻を地面に付けられることになります。
面白いのはここからで、横になっていた柿乃花黒ダイヤが、足を使って
どうにか新宅の正面に体勢を変えていきます。で、角を合わせます。
そして、新宅を横向きにしました。そのまま突進していきます。
これは柵の真ん前での攻防。間近で見られたお客さんは大興奮なのです。
続いて、真ん中の位置に戻るでもなく、柵の目の前での角突き。
こで新宅が柿乃花黒ダイヤの上に少し乗るような体勢、再び顔を地面に。
しかし、次には柿乃花黒ダイヤが新宅を押し込んでいます。
止まることのない攻防。角でやりあうところは、まるでボクシングです。
このあと、ようやく中央の場所に戻ってきました。これも不思議なもので、
二頭が歩いて移動したわけではなく、攻防の流れで自然と元の場所に。
このあたりから両牛がなんとなく解ってきました。
目の周りや体に白い毛の混じっている粕毛牛が、新宅だと思います。
こうやって、小さなところから牛を覚えていかないと。当面の目標です。
そろそろ取組は終盤ですが、まだやり合っています。すごいなぁ。
どうしてもそっちの方向で話が進みがちなんですが、ボクシングの次は
プロレスでして、黒ダイヤがラリアットを見舞っているようなシーンも。
さしずめ「柿乃花ラリアット」とでもしておきましょうか。
あ、でも柿乃花と名の付く牛はこの場所だけでも3頭出場してますね。。。
しばしの攻防があり、いよいよ勢子が両牛を分けます。
いずれ「おさんぽ写真館」に載せますが、このシーンもすごかった。
勢子と牛との闘いも、とても絵になりました。闘牛は格闘技なのです。

※記事作成にあたり、MC勢子・松田さんの解説を参考にしています。
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↑手前が新宅、奥が柿乃花黒ダイヤ。真剣な目線での力比べになりました。
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↑取組開始からこのような状況。砂埃が大量に舞い上がりました。
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↑この攻撃のあと、新宅が柿乃花黒ダイヤを一気に柵の近くまで押し込みます。
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↑押し込む新宅。柿乃花黒ダイヤの表情がちょっと変わりました。
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ここでも柿乃花黒ダイヤの顔が横を向いています。
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↑こちらは新宅が横を向いています。同じように、柵の手前まで押し込まれました。
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↑ようやくここで、角を合わせます。両牛とも落ち着いているのが印象的でした。
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↑頭を低く構えて戦闘態勢。角がぶつかっている形は、剣道を連想させます。
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↑双方とも目が真っ赤に充血してきました。まだまだ頑張れます! !
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↑角が刺さりそう。お互いのことをしっかり見ているように思います。
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↑柿乃花ラリアットが決まったところ。見事なものです。
(1D X /EF100-400mm F4.5-5.6L IS II USM )
by keiji_takayama | 2019-08-25 08:30 | 山古志闘牛場

いつもは中古カメラ店でカメラやレンズを売ってます。休日になると、望遠レンズを担いで各地の動物園や闘牛場で撮影活動。動物たちの表情を追い続け16年が経過しました。旅行会社で撮影ツアー講師を務めています。


by keiji_takayama
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