8/11 山古志闘牛 龍勢-充号

牛の名前、取組表にはいろいろな名前が載っています。
この地域では、昔からの習俗に則れば、牛はその家の代表なんですね。
そのため、家号=牛の名前にするのが通例でした。
現在では、全国各地の皆さんと繋がりを持ちながら角突きを行います。
従って、牛の名前も様々になりました。龍勢は秩父の花火が由来です。

第四回:龍勢(五歳/秩父)-充号(四歳/池谷)

まず充号が入ってきました。四歳ですが、とても大きくなりました。
今の時点で900kgくらいですが、将来的には1トンを超えそうです。
あとから龍勢の入場。この一戦から綱を取っての闘いになります。
勢子がどうやって牛を止めるのか、こちらも見どころです。
取組開始。勢子の声もたくさん聞こえ、場内の雰囲気も高まります。
双方がまず頭を合わせて、相手の力を図っています。
今日の相手はどうなのか、自分がどうやって攻めるのか、こんなことを
考えているのです。勢子の声、手を大きく叩く音、気合を入れました。
先に仕掛けたのは龍勢でした。充号は大きな体を使い、受けています。
勢子の声とシャッター音が交錯します。充号はやはり大物です。
前足が龍勢の角に引っ掛かっていながらも、龍勢の押し込む力を受け止め
ています。龍勢は積極的に攻めています。充号は首を柔らかく使います。
これ、「柔よく剛を制する」の考え方に似ています。柔らかく使えば、
それだけダメージを受けにくくなる、というわけですね。賢いなぁ。
場内に「よしたー」の声が響きます。龍勢が攻める、充号は受け止める。
やがて勢子長の判断により、勢子が牛を止めに入ります。龍勢の取組は、
ここからが目を離せません。人間との攻防が繰り広げられます。
しかし、さすがの龍勢も鼻を取られました。場内からは大きな拍手が。
取組が終わったあとも、両牛は相手から目を離しませんでした。

《写真の密着》
総カットは158でした。ただ、入退場のシーンと勢子との攻防も多く、
実際の闘いで撮った数はやや少なめ。実は楽しみにしていた一番です。
どちらもここ数回見てきた中で、元気があるというイメージが大きく、
攻防を楽しめると予想していました。まず龍勢の攻撃から始まります。
充号の右足が、低く構えた龍勢の左角に絡まってしまいます。この状態、
データ上では3秒間続いていました。龍勢は頭を下げて、押し込もうと
試みています。解説にもありましたが、大物の片鱗を見せていました。
このピンチをくぐり抜け、次は充号の攻撃。体が大きいのは、こうして
頭を合わせたカットを撮影するとよく解ります。そしてなんと、充号の
足が龍勢の角に引っ掛かったのは1度ではありませんでした。前回から
15秒後、今回は2秒間です。最後は自ら足を外したように見えました。
その後も龍勢は果敢に攻撃を仕掛けますが、充号はうまく受けています。
とはいえ、龍勢の押し込みの威力も強く、充号が大きく首を反っている、
なんていう場面もありました。終盤は充号も頭を低くして龍勢に向かい、
睨み合いのシーンも。引き上げ時の充号、お子さんから手を振ってもらい
ちょっと照れくさそうでしたね。龍勢は堂々と歩いての引き上げでした。

※記事作成にあたり、MC勢子・松田さんの解説を参考にしています。
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↑載せている12カットのうち、最後に撮ったカット。両牛の目が赤くなっています。
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↑龍勢がまず仕掛けました。頭を低くして、当たっています。
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↑充号の足が、龍勢の角に引っ掛かりました。龍勢は押し込もうとしています。
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↑充号の、横からの攻撃。まだ目元は白いですね。
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↑充号の足が、再び龍勢の角に絡みました。角度が付いていたら危なかった。
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↑状況を察したのか、充号自ら足を外しました。
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↑龍勢は横からの攻撃を続けます。目元が真剣そのものです。
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↑龍勢は下から突き上げるように突進しますが、充号は柔らかく受け止めます。
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↑しかし、龍勢の圧力は相当なもの。横になった充号が押し込まれそうになりました。
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↑こちらも横から仕掛けています。終盤でも動き続けることをやめていません。
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↑龍勢はタフですね。。。
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↑睨み合いのシーンですが、龍勢のほうが気持ちは強いようです。
(1D X /EF100-400mm F4.5-5.6L IS II USM )
by keiji_takayama | 2019-08-19 08:30 | 山古志闘牛場

いつもは中古カメラ店でカメラやレンズを売ってます。休日になると、望遠レンズを担いで各地の動物園や闘牛場で撮影活動。動物たちの表情を追い続け16年が経過しました。旅行会社で撮影ツアー講師を務めています。


by keiji_takayama