8/11 山古志闘牛 響-赤武者

場内は蝉の大合唱。聴いているだけならけっこう心地よいです。
MCの松田さんが、若い牛の闘いについて話をしています。
相手や勢子、多くの観客、これらを怖がらないから遊べるんですね。
経験を積み、牛たちはやがて本当の力を発揮してくれるようになります。
人間もそうですが、牛がいつ本気になるのか、これは解りません。
早いうちからなのか、遅咲きなのか、それを待つのも楽しみです。
(ここで牛がどこかで大きく唸り、松田さんの声が一時停止しました。)
次は、牛の年齢が一つ上がります。年齢が上がるにつれて、牛の大きさが
どのように変わっていくかも見どころです。(なんとこれに被せるように、
後ろで牛が21回唸りました。出番を待っていた柿乃花黒ダイヤです。)
牛の三歳というと、人間では小学校を卒業して中学生になる頃ですね。
※スタンドのちょうど真後ろに、出番待ちの牛が繋がれています。牛から
おそらく闘牛場が見えるのか、雰囲気が解るのでしょう。出番はまだか、
早く闘いたいぞ、そんな気持ちが感じられました。そしてそれは、やっと
出番が回ってきた時、爆発することになります。この闘志、素晴らしい。

第二回:響(三歳/新潟)-赤武者(三歳/山古志)

まだ若い牛同士なので、これも綱を付けての対戦になります。
先に黒牛の響、あとから赤牛、赤武者が入ってきました。
牛の大きさがグッと変わったのがわかります。取組が始まりました。
少し大きめの響は約700kg、赤武者は650kgくらいの重さです。
この両牛は今春から本場所を経験しています。
頭を合わせて、ここで何をするのか理解が少しずつ進んでいます。
まず赤武者が積極的に攻めます。しかし響は押し込まれても慌てません。
体を柔らかく使って、攻めようとする赤武者の体の横に、自分の体を
持って行こうとします。これは受ける技術の一つです。赤武者が前に
出てくる力を利用するわけですね。うまく力を逃がしていきます。
続いては響の攻め。赤武者は仕掛けた響の角をパッと外し、横から
攻めようとします。双方の牛が、体を柔らかく使っています。
これはつまり、まだ心に余裕があります。とても大事なところです。
人間でもそうですが、力が入って体が硬くなると、思うように動きが
取れないことがあります。大勢のお客さん、勢子、相手の牛の前で、
体を柔らかく使って余裕のある動きができる、これも成長の証です。
やがて、勢子の判断で引き分けになり、場内は拍手に包まれました。
響はこの一戦で赤武者の角が口に当たりました。少し出血しています。
それでも全く慌てませんでした。こういう牛は将来が楽しみです。
響の牛持ちは女性です。爽やかな足取りで引き回しをしていました。

《写真の密着》
双方ともよく動き、相手に攻めを見せています。響の角が赤武者の
体に当たっているカットがありました。そうかと思えば、相撲で言う
投げの応酬のようなイメージを抱かせるようなシーンも。積極的に
頭を合わせての攻防が続きました。響、赤武者ともに、横からの
攻めを狙っていたように思います。そのたびに相手の表情が変わり、
緊張感が漲っていたようにも感じます。赤武者が響の横から攻め、
そのまま少し押し込むところからは、意地のようなものも感じました。
目元がとにかく一生懸命。手抜きなどせず、真面目に力を入れている、
それがよくわかる取組でした。これまた数年後の姿が楽しみですね。

※記事作成にあたり、MC勢子・松田さんの解説を参考にしています。
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↑赤武者のジャンピングツノアタックが決まりました。さすがの響も「おおっ」という表情です。
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↑赤武者の攻めに対して、横に回ろうとする響。
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↑響の角が、赤武者の体にヒットしています。
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↑両牛睨み合い、頭を合わせて闘います。
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↑響の角が目の前に。「あわわ、近すぎだ」赤武者の表情が物語ります。
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↑赤武者、響の角の根元を狙ってる ?
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↑双方の意地の張り合いにも見えます。いいシーンです。
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↑響、赤武者の横からアタックを狙います。真剣な表情です。
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↑こちらも横から。ちょっとクールな響の表情にも注目です。
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↑こちらは赤武者が横から。気合いが入った、いい表情ですね。
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↑赤武者の、力の入った表情。
(1D X /EF100-400mm F4.5-5.6L IS II USM )
by keiji_takayama | 2019-08-17 01:22 | 山古志闘牛場

いつもは中古カメラ店でカメラやレンズを売ってます。休日になると、望遠レンズを担いで各地の動物園や闘牛場で撮影活動。動物たちの表情を追い続け16年が経過しました。旅行会社で撮影ツアー講師を務めています。


by keiji_takayama
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