8/3 山古志闘牛 山仁-一颯

次の一番、地域が大阪と、八王子(東京)になっています。
しかし、牛がそこから闘牛場に来ているわけではありません。
ここに登場する牛は、すべて山古志の地で飼育されています。
記載の地域名は、牛のオーナーである「牛持ち」の居住地です。
山古志、新潟に拘らず、全国の皆さんと角突きを盛り上げていきたいです。

第六回:山仁(八歳/大阪)-一颯(九歳/八王子)

先に入ってきたのは一颯(いぶき)です。拍手で迎えられました。
そして、後から山仁が入場。こちらも低く唸りながらやってきました。
双方が声を出すなどして相手を威嚇しています。
山仁は後ろに泥を飛ばしながらの掻き、そして角で穴を掘ってます。
双方、「どうやったら闘いを有利に進められるか」駆け引きをしているよう。
黒牛は一颯、赤牛が山仁です。

取組が始まりました。勢子の掛け声も聞こえてきます。
まず、山仁が一颯を見て、どうやって仕掛けるかと考えました。
客席から笑いが起き、ちょっとざわめき。双方が頭を合わせません。
いったん鼻を取られ、引き離されてしまいました。
素人考えで「まさかこれで終わってしまうのか?」なんて思っていたら、
勢子が両牛に綱を付けて、再び頭を合わせようとしています。すると。
なんと不思議なことに、いきなりぶつかっていきました。再開です。
その迫力に、やや緩んでいた会場の雰囲気が一変しました。
直前までが嘘のように、勢子の掛け声も、緊張感も大きくなりました。
山仁が下から仕掛けようとしたところ、一颯が上から強引な押さえ込み。
これによって、山仁は前に出られなくなりました。
山仁は下から跳ね上げたい、一颯は上からこれを押さえ込みたい。
大きな盛り上がりです。勢子の声も複数が絡み合っています。
攻防の中、山仁の左角が一颯の額の真ん中、痛いところに当たりました。
このため、一颯が少し頭を上げました。痛さを我慢して、仕掛けます。
勢子が鼻を取りに行きました。「山仁をつかまえて」の指示が飛びます。
技術と技が必要な、鼻を取る仕事。これを簡単に行う勢子の素晴らしさ。
さざ波のように客席のざわめきが大きくなり、大きな拍手に包まれました。
取組が終わっても、両牛は相手から目を離していません。
どっちだろう、3回唸りました。先に一颯、後から山仁が引き上げました。

《写真の密着》
入場時、顔を砂に擦りつけた山仁。始まる前から砂まみれでした。
勢子に綱を引かれてシュンと見える表情は、怒られた子供のようです。
一度離れた時には、勢子に相談を持ちかけているようにも感じました。

これが再開後は一気に力を爆発させます。一颯も全く同じでした。
山仁が仕掛け、一颯が受ける展開でしょうか。
砂埃の舞う中、山仁の角が一颯にヒットする瞬間がありました。
しばしこのまま角を組み、がっぷりの状態が続いています。
一颯が下から、山仁を押そうとするところもあり、力が漲る展開です。
角度の問題でしたが、どうも山仁の背が手前側に来ることが多くて、
そうなると一颯の目元が双方の角で隠れてしまいます。これが意外に
多かったですね。ややインパクトに欠けるので、ボツにしました。
載せている枚数が他に比べて少ないのは、そんなことが理由です。

山仁を見ていると、岸和田だんじり祭りをなぜか思い出します。
赤牛が突進する姿が、だんじりのイメージに合うのかもしれません。
大阪の牛ですし。取組終了後も、面白いシーンを見せてくれました。

※記事を作成するにあたり、MC勢子・松田さんの解説を参考にしています。
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↑砂埃舞う中、山仁の角が一颯に当たりました。
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↑顔がぶつかると、それだけで砂埃が舞います。一颯の角は随分と長いです。
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↑頭を低く構える山仁。
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↑睨み合い。揃って並んだ角の造形が美しいです。
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↑一颯の角が山仁の頭頂部に当たりました。しかし山仁のプレッシャーもすごい。
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↑一颯の迫力ある攻撃。
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↑がっぷり組んだ両牛。山仁の脚の筋肉、すごいなぁ。
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↑取組前に砂にまみれたので、山仁の顔が白いです。
(1D X /EF100-400mm F4.5-5.6L IS II USM )
by keiji_takayama | 2019-08-08 19:48 | 山古志闘牛場

いつもは中古カメラ店でカメラやレンズを売ってます。休日になると、望遠レンズを担いで各地の動物園や闘牛場で撮影活動。動物たちの表情を追い続け16年が経過しました。旅行会社で撮影ツアー講師を務めています。


by keiji_takayama