8/3 山古志闘牛 小文吾-伊之助

いよいよ、この対戦からは綱を取っての対戦になります。
勢子がどうやって引き分けにしていくのか、ここも見どころです。
山古志も、梅雨が明けるまではなかなか気温が上がらない日が続きました。
しかし、明けたら一気に変わり、日が照って暑くなりました。
牛にとっては、対戦相手よりこの暑さが、遥かに大きな敵になります。
それでも牛たち、頑張っています。蝉も大いに頑張っていました。
さぁ、場内から拍手が聞こえてきました。

第四回:小文吾(五歳/山古志)-伊之助(四歳/山中)

先の入場は伊之助。白い毛の混じる粕毛牛(かすげうし)です。
「喧嘩をしない牛はいない」と言われる粕毛牛。唸り声を上げています。
後から小文吾が入場。いきなり地面を掘り始め、会場がざわめきました。
これは闘争本能の所以でして、角や首を鍛える意味もあります。
また、臭いを付けて「ここは俺の場所だ ! 」と主張するわけです。
もうこの時点で、対戦相手との駆け引きが始まっているといえますね。

さぁ、取組開始。
もう最初から、勢子たちの威勢のいい声があちこちから飛んでいます。
まずは双方が相手の出方を伺いながら、どうやって仕掛けようかと見て
います。「よしたー」「はいはい ! 」などの声と手拍子に包まれつつ、
まず仕掛けたのは小文吾。横から下から、伊之助を押し込み、持ち上げ、
前に出ます。対して伊之助は、小文吾のどこかに隙がないかと探します。
小文吾は押し込もうとしますが、伊之助が前足を踏ん張って受け止めます。
そして伊之助は切り返しを狙う。綱がないので、自由に動いての攻防です。
勢子が「よしたー」「よしたー」と声を掛けます。牛が経験を積んでくると、
この声に反応するようになります。小文吾は積極的に仕掛けます。伊之助は
攻めを受けながらも、どこかで切り返しを狙う。「よしたー」の声がいっそう
大きくなってきました。小文吾は角を使って、伊之助の角の上から大相撲の
小手投げのように攻めています。伊之助は、上から掛けられた時に下から跳ね上
げて、または掛けた角を外して逆に飛び込みを狙います。そして勢子の走る音。
場内もおおぉと盛り上がり、やがてそれが大きな拍手に変わりました。
引き回しの時も、両牛は相手の牛から視線を外さず「会話」をしています。
やがて小文吾、伊之助の順に引き上げました。

《写真の密着》
この取組はけっこう撮っていました。トータル180コマ近いです。
牛を中心に撮影しているので、それだけシーンがあったのかもしれません。
ただ、角突きの撮影は、タイミング勝負のところがあります。
勢子の動きを予測して、狙っていたところでシャッターを切るわけです。
ここで牛の状況は深く考えません。良し悪しより押さえることを優先します。
これが多い少ないで、撮影枚数には大きな変化が生じることになります。
開始直後、伊之助の角が小文吾の眉間に入りました。様子見でしょうか。
さほど大きなダメージにはなっていないようです。このあと両牛頭を下げ、
睨み合いからの攻防になりました。解説のように、小文吾が仕掛けて伊之助が
受ける展開です。お互いの意地と意地がぶつかるような瞬間もありました。

※記事を作成するにあたり、MC勢子・松田さんの解説を参考にしています。
8/3 山古志闘牛 小文吾-伊之助_b0016600_029046.jpg

↑砂埃がいい演出をしました。それにしても、小文吾の目線が強烈ですね。
8/3 山古志闘牛 小文吾-伊之助_b0016600_0305080.jpg

↑こちらは伊之助の目線。これもかなり強烈でした。
8/3 山古志闘牛 小文吾-伊之助_b0016600_0315568.jpg

↑小文吾の攻撃を、前足を踏ん張って受け止める伊之助。
8/3 山古志闘牛 小文吾-伊之助_b0016600_0324529.jpg

↑なんだか、伊之助の角をかいくぐってひょっこり姿を現したみたい。。。
8/3 山古志闘牛 小文吾-伊之助_b0016600_0332579.jpg

↑お互いの意地がぶつかり合っている、そんな印象があるシーン。
8/3 山古志闘牛 小文吾-伊之助_b0016600_0335742.jpg

↑額をぶつけているカットですが、緑バックになると何故か爽やかな雰囲気に。
8/3 山古志闘牛 小文吾-伊之助_b0016600_034482.jpg

↑これまた小文吾の厳しい目線。カッコいいなぁ。
8/3 山古志闘牛 小文吾-伊之助_b0016600_0352595.jpg

↑伊之助、横から攻められてちょっと意外な感じ ?
8/3 山古志闘牛 小文吾-伊之助_b0016600_036378.jpg

↑正々堂々のぶつかり合いです。
8/3 山古志闘牛 小文吾-伊之助_b0016600_036483.jpg

↑こうして並べると、毛色の違いがハッキリして解りやすいですね。
(1D X /EF100-400mm F4.5-5.6L IS II USM )
by keiji_takayama | 2019-08-07 00:37 | 山古志闘牛場

いつもは中古カメラ店でカメラやレンズを売ってます。休日になると、望遠レンズを担いで各地の動物園や闘牛場で撮影活動。動物たちの表情を追い続け16年が経過しました。旅行会社で撮影ツアー講師を務めています。


by keiji_takayama
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