7/14 山古志闘牛 三太夫-優玄

続いては第二回。三太夫(五歳/虫亀)と優玄(三歳/長岡)の一戦です。
この取組も、綱を付けたままの対戦になります。
闘牛場には優玄が先に入ってきました。こちらも牛持ちは女性です。
この春デビューしたばかりの牛ですが、2つ年上である三太夫の、
胸を借りる展開になります。どういう闘いになるか注目の一番です。

後から三太夫が入ってきました。
三太夫は経験がありますので、ここで何をするかを解っています。
そのため、相手の牛を見ただけで頭を合わせに行きました。
これに対して優玄ですが、まだちょっと遊びたいのかもしれません。
でも、遊ぶというのは決して悪いことではありません。
遊ぶ=相手の牛が怖くない、ということになるからです。
若い牛は闘牛場や相手の牛に慣れることが大事です。
そして、この場所も怖くない。自分にとって力を出せる場所だから平気。
このように若い牛を育てたいと思っています。
こういう牛たちが経験を積んで年を重ねると、この場所で本当の力を発揮
できるようになってきます。そのために、遊んでいたとしても相手の牛の
側から離れない、これがとても大切です。こういう牛を大事に育てたい。

先輩の三太夫は一回り大きく、優玄を一生懸命押します。
これに対して、優玄が全く慌てません。体を柔らかく使っています。
心に余裕があります。
一方の三太夫。押し込んではいるものの、相手が若い牛だと解っています。
なので、本気は出していません。ちょっとの力で押し込んでいます。
その中で、闘いというのはこうやるんだよと教えているんですね。
やがて引き分けになり、場内には拍手が響きました。

それぞれの引き回し。
三太夫が大きな声で唸り、お客さんにお礼を言いました。
場内も盛り上がります。
優玄の引き回しをするのは、山古志闘牛女子部の部長さんです。
その様子を見ていましたが、優玄に向ける眼差しがとても優しかったです。
よく頑張ったね、おつかれさま。そんな声が聞こえてきそうでした。

では写真を見てみましょう。
あれ。。。毛の色が同じではないか。ううむ。これはなかなか難しいぞ。
そんなこんなであれこれ、違いを探すこと数分(笑)
最初はおでこの毛の感じとか角の形でなんとか、と思ったけれど、難しい。
そこで頼みの綱、黄色の識別タグです。優玄は32129、三太夫が01066。
これでなんとか、ハッキリ認識できるといいのだけど。
優玄、三太夫とも頭から相手にぶつかっているようでした。
攻防というよりも、三太夫がホントに教えているかのように見えます。
優玄が攻撃をくらってちょっとビックリしているようなシーンも。
横からの三太夫の攻撃に対して、落ち着いた表情を見せている優玄の
カットが良かったと思います。これからの成長も楽しみですね。

※記事を作成するにあたり、MC勢子・松田さんの解説を参考にしています。

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↑優玄、落ち着いてますね。
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↑睨み合い。優玄ガンバレ〜。
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↑優玄のビックリ顔です。
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↑優玄の角が、三太夫にクリーンヒット。
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↑三太夫の押し込みは脅威ですね。優玄もよく押さえています。
(1D X /EF100-400mm F4.5-5.6L IS II USM )
by keiji_takayama | 2019-07-16 01:36 | 山古志闘牛場 | Comments(0)

いつもは中古カメラ店でカメラやレンズを売ってます。休日になると、望遠レンズを担いで各地の動物園や闘牛場で撮影活動。動物たちの表情を追い続け20年が経過しました。旅行会社で撮影ツアー講師を務めています。


by keiji_takayama
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