この取組も、綱を付けたままの対戦になります。
闘牛場には優玄が先に入ってきました。こちらも牛持ちは女性です。
この春デビューしたばかりの牛ですが、2つ年上である三太夫の、
胸を借りる展開になります。どういう闘いになるか注目の一番です。
後から三太夫が入ってきました。
三太夫は経験がありますので、ここで何をするかを解っています。
そのため、相手の牛を見ただけで頭を合わせに行きました。
これに対して優玄ですが、まだちょっと遊びたいのかもしれません。
でも、遊ぶというのは決して悪いことではありません。
遊ぶ=相手の牛が怖くない、ということになるからです。
若い牛は闘牛場や相手の牛に慣れることが大事です。
そして、この場所も怖くない。自分にとって力を出せる場所だから平気。
このように若い牛を育てたいと思っています。
こういう牛たちが経験を積んで年を重ねると、この場所で本当の力を発揮
できるようになってきます。そのために、遊んでいたとしても相手の牛の
側から離れない、これがとても大切です。こういう牛を大事に育てたい。
先輩の三太夫は一回り大きく、優玄を一生懸命押します。
これに対して、優玄が全く慌てません。体を柔らかく使っています。
心に余裕があります。
一方の三太夫。押し込んではいるものの、相手が若い牛だと解っています。
なので、本気は出していません。ちょっとの力で押し込んでいます。
その中で、闘いというのはこうやるんだよと教えているんですね。
やがて引き分けになり、場内には拍手が響きました。
それぞれの引き回し。
三太夫が大きな声で唸り、お客さんにお礼を言いました。
場内も盛り上がります。
優玄の引き回しをするのは、山古志闘牛女子部の部長さんです。
その様子を見ていましたが、優玄に向ける眼差しがとても優しかったです。
よく頑張ったね、おつかれさま。そんな声が聞こえてきそうでした。
では写真を見てみましょう。
あれ。。。毛の色が同じではないか。ううむ。これはなかなか難しいぞ。
そんなこんなであれこれ、違いを探すこと数分(笑)
最初はおでこの毛の感じとか角の形でなんとか、と思ったけれど、難しい。
そこで頼みの綱、黄色の識別タグです。優玄は32129、三太夫が01066。
これでなんとか、ハッキリ認識できるといいのだけど。
優玄、三太夫とも頭から相手にぶつかっているようでした。
攻防というよりも、三太夫がホントに教えているかのように見えます。
優玄が攻撃をくらってちょっとビックリしているようなシーンも。
横からの三太夫の攻撃に対して、落ち着いた表情を見せている優玄の
カットが良かったと思います。これからの成長も楽しみですね。
※記事を作成するにあたり、MC勢子・松田さんの解説を参考にしています。
↑優玄、落ち着いてますね。
↑睨み合い。優玄ガンバレ〜。
↑優玄のビックリ顔です。
↑優玄の角が、三太夫にクリーンヒット。
↑三太夫の押し込みは脅威ですね。優玄もよく押さえています。
(1D X /EF100-400mm F4.5-5.6L IS II USM )