6/16 山古志闘牛 三太夫-新宅

続いては、三太夫(五歳/虫亀)と、新宅(五歳/梶金)の一戦。
この新宅、闘牛を撮るようになって最初に名前と顔が一致した牛です。
以前にも書きましたが、顔の中央だけ毛が白いんですね。
なんとも愛嬌のある顔立ちで、かわいいという声援を浴びたりします。
今回も登場ということで、どんな闘いを見せてくれるか気になりました。

入場前にMC勢子の松田さんからお話がありました。
引き分けで取組が終わると、牛持ちは場内を一周、半周ほど引き回します。
牛持ち同士はお互いの健闘を讃え合い、牛は場内を引き回すことによって、
「よし、この次は負けないんだ ! 」と、意地が生まれてくるようになります。
そのためにも、この引き回しが大事なシーンでもあるわけです。
意地の張り合いは真剣勝負に繋がります。これも闘牛の楽しみ方の1つです。

新宅、三太夫とも元気に入場。取組が開始されました。
まずは双方が頭をガツンとぶつけます。それだけで相手の力量を見ました。
「これは、本気を出さないとやられてしまう」そのくらい相手には力量がある、
そう判断しているそうです。そのため、体を固くして力を入れています。
「相手にスキは見せられない、見せたら一発で攻め込まれてしまう。」ことを
牛が解っているので、スキを出さないように、力が入っている状態が続きます。
やがて新宅が前に押し込もうとしますが、三太夫も負けてないです。
勢子の判断で引き分けになったあとも、大きな声で唸っていました。
ちょっと不満だったのかもしれませんが、足場が悪いので無理はさせません。
見ていたかのように書いてますが、これも松田さんの解説です。

写真を追ってみると、それぞれに持ち味を発揮した展開だったようです。
三太夫の頭突きはなかなか強烈で、新宅の顔が歪んでいるようなカットも。
新宅の、気合いの入った表情もありました。随分逞しくなったなぁ。
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(1D X /EF100-400mm F4.5-5.6L IS USM)
by keiji_takayama | 2019-06-20 00:28 | 山古志闘牛場 | Comments(0)

いつもは中古カメラ店でカメラやレンズを売ってます。休日になると、望遠レンズを担いで各地の動物園や闘牛場で撮影活動。動物たちの表情を追い続け20年が経過しました。旅行会社で撮影ツアー講師を務めています。


by keiji_takayama
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