柿乃花怒濤(岩手)と飛将(塩沢)の対戦です。
赤毛の牛が飛将。牛持ちは女性です。
飛将は場内に入ってくるなり、低い地響きのような声で唸りました。
こういう声を出して初めて、角突き牛として一人前と言われるそうです。
声を出しながら、相手を威嚇する体勢に入っていきます。
この両牛、対戦が始まると同時にぶつかり、場内から声が挙がりました。
まずは柿乃花怒濤が先制攻撃、これを飛将が体を上手く回して受ける展開。
続いては飛将が頭を下げて、柿乃花怒濤の角を下から掛けようとしました。
これが「かけ」と呼ばれる角突きの技。最も基本の技です。
これをかいくぐり、柿乃花怒濤が再び仕掛けようと試みます。
以後はそれぞれの攻防が見られ、勢子の判断で引き分けとなりました。
写真で見ると、まさに接近戦です。
両牛が頭をつけて、睨み合っているカットがありました。
地面は濡れて泥だらけ。何かアクションを起こすたび、跳ね上がります。
ただでさえ迫力のある闘牛ですが、これが面白さを演出してくれるのです。
レコーダーで音声を聞きながら写真を見ていると、雰囲気が蘇りますね。
先場所に引き続き、「柿乃花」の名が付いた牛があと2頭登場します。
まだ写真をちゃんと見ていないのですが、どんなカットがあるか楽しみです。
(1D X /EF100-400mm F4.5-5.6L IS USM)