といっても、レンズは50mmだけ。肉眼とほぼ同じ画角である。
ちょっと久々に、動物園の風景写真も楽しんでみようと思った。
もう数年前の話だが、神奈川でこれをテーマに講演をしたことがある。
120人の前で話をするなんて初めてのことで、柄にもなく緊張した。
なんとなくそれを思い出して、同時にフィルムで再び撮り始めたので、
新しいテーマにしてみようかと考えた。予想していた以上に楽しく、
かつ面白さを感じた。ずっと動物の表情を撮ってきたけど、さすがに
飽きてきたのと、重いレンズを抱えて歩くのがリスクになってきた。
こうしたいくつかのタイミングにより、実行に移せたことになる。
今後は「いつもの」機材に加えて、フィルムカメラと50mmを持って
動物園に行ってみよう。風景として動物園写真を楽しむつもりだ。
そんなわけで、チンパンジーのカット。
このブログ上では解りにくいかもしれないが、右側のタワーの上で、
2頭が仲良く毛繕いをしていた。この場所なら邪魔はやってこない。
しばらく「2人」の世界に浸っていた。
そんな幸せそうなシーンを、遠くから覗き見させてもらった。
眩しい周囲の緑が、そんな「2人」を、見守っているようだった。
(オリンパスM-1/M-SYSTEM50mmF1.4)