エミューのドヤ顔

富士花鳥園の野外スペースで生活している水鳥たちは、知らん顔を
しているような素振りで実は、販売餌の箱を絶えず観察している。
もうこう思わずにはいられない状況で、それを楽しむために、ほぼ
必ずここでは餌を買ってしまう 。ゴソッ、チャリン。「ゴソッ」は
箱を開ける音、「チャリン」は100円玉が落ちる音。それが合図だ。

餌のカップを選んで振り向く、ただそれだけ。しかしその時には、
こちらに向かって泳いでくる、歩き出している鳥が見えるはずだ。
ひとしきり餌を投げたり手で食べさせたりするのだが、おかわりを
要求される。空カップを見せるとそのまま帰って行く鳥もいるが、
体が大きくなるに従い、どうすれば「こいつ」がまた餌を買うか、
その術を知っているような感じなのだ。まぁそれにすっかり嵌まり
ついつい買ってしまうのだけど。しかし、それだけでは済まない。

この水鳥たちのいるところのほぼ横に、「エミュー牧場」がある。
文字通り、中にいるのはエミューだけ。そこそこ広いとはいえ、
限られたスペースの中にエミューがたくさんいる。その中に足を
踏み入れるのはちょっと勇気が必要かもしれない。このエミュー、
水鳥たちがいい思いをしているのを黙って見ているわけではない。

最初は目線攻撃である。続いて、音を出しながら何か言っている。
内容は全くわからないのだけど、意図していることが解るだけに、
仕方なくというか当たり前のように、エミューの餌も買って、中に
入ることになる。ツアーの当日もそんな雰囲気だった。いつも遊ぶ
ことが中心になるし、カメラを向けることは少ないのだが、今回は
久々に姿を撮影してみた。角度によって表情が変わるのは面白い。

最初はちょっと怖そうだった皆さんも、カメラを構えたら話は別。
精悍な顔つきに魅了されたのか、真剣にシャッターを切っていた。
エミューのドヤ顔_b0016600_1744568.jpg

(OM-D E-M1/M.ZUIKO DIGITAL ED 14-150mm F4.0-5.6 )
by keiji_takayama | 2017-12-04 17:44 | 富士花鳥園 | Comments(0)

都内中古カメラ店スタッフ。動物園撮影は20年が経過しましたが、ここ数年は山古志の闘牛写真がメイン。全取組を写真で紹介しています。かつてはクラブツーリズムの撮影ツアー講師でした。


by keiji_takayama
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