それは「飴もなか」という。長命堂というお店が販売している。
どんな菓子かというと、文字通りだ。もなかの中に、水飴が入っている。
そしてこの菓子、とても長いこと売られている商品だ。
最初にこれを食べたのは、小学生の頃だ。もう記憶が曖昧だけど、父が
出張のお土産に買ってきてくれた。子供のことだ、菓子には目がない。
ただ、これは10個入り。家族で食べようとすれば、1人あたりの個数は
たかが知れている。もっと欲しいと思いつつ、どこか物足りなかった。
それからもちょくちょく、この菓子を買ってきてくれたことがあった。
そのたびに、とても美味しく食べたものだ。
もなかに刻印されているおじいさんの顔も、すっかり覚えてしまった。
それからかなりの年月が過ぎ、飴もなかのことをすっかり忘れた頃。
今も存在するのか不明だが、原宿に新潟県のアンテナショップがあって、
たまたま寄ったことがあった。新潟といえば、飴もなかである。
探してみたら、なんと存在していた。早速購入。ここまできてようやく、
1箱をすべて食べ切ることができた。とてもおいしく、大満足だった。
そこからまたかなりの長い年月が過ぎ、飴もなかのことは記憶の片隅に。
ただ、長岡という地名を聞けば思い出は蘇るものである。
そんなわけで、道の駅などに立ち寄るたび、探して歩いてみたのだが、
どこにも売っていなかった。隣の市では扱っていないようである。
帰りの新幹線は越後湯沢から乗車予定だったので、駅で売っていなければ
諦めなければならない。大きな駅だしお土産売り場も充実していたのだが、
ここでも見つけることはできなかった。諦め半分で、案内所に行ってみる。
訪ねてみたらなんと。土産物コーナーではなく、コンビニのNEWDAYSで
売っていると教えてくれた。ちょっとした違和感はあったけれど、さっそく
その場所に行ってみる。すると。。。あった。細々と売られていたのだった。
そして、2箱買った。念願叶ったわけだ。先ほど1箱なくなったけど。。。
(7DMarkII/タムロン18-400mm F3.5-6.3 Di II VC HLD)