この2つがメインだと考えているのが理由だ。今回もそうだった。
ところが、ライオンは寝ていた。隣のトラも同じだった。
さてどうしたものかとサイのほうを眺めて、桜に目が止まった。
満開は過ぎている状態だったが、まだ十分に絵になる感じだった。
まずは様子見でサイと桜を撮った。すると、向こうにキリンの姿が
見えたのだった。桜をバックに、いい位置で立ち止まっている。
これは逃したくない。というわけで100-400mmのズームを使い、
これを押さえる。しばらくその状態で撮影をしていたのだが、
ふと、この条件でアップも撮りたいと考えた。多少無理はあるけど、
時間をかけてでも何とかならないだろうか、という気持ちが勝った。
そこで、カメラを7DMarkIIと600mmに変えて、狙うことにした。
キリン絶妙な位置に立っていた。ちょうどバックに桜が入る位置を、
知っているのではないかという動き。それでいて、思わせぶりな感じ。
ここを背景にできたらいい、という場所は決まっていたのだが、肝心の
キリンはなかなかそこを活用しない。右向きでないと厳しいのだが、
左向きで立っていることのほうが多く、難航が予想されたのだった。
そうこうしているうちに、予想外の時間を費やしてしまった。
そろそろ諦めようかと思っていたら、ちょうどいいタイミングで右を
向いてくれたのだった。チャンス到来である。すかさず数コマ撮影。
ふんわりした桜のピンクと新緑の緑が重なり、暖かな印象がある。
このシチュエーションに合わせて、キリンの表情もおしとやかだ。
耳を閉じているのがちょっと残念ではあるのだが、欲は言うまい。
それにしても、メインレンズの最初の撮影がキリンで、しかも50
カット以上撮るとは全く予想していなかった。来年は満開の頃に
ぜひ来てみたいと思う。桜バックの写真がいろいろ楽しめそうだ。
(7DMarkII/EF600mm F4L USM)