横になり、まさに転がっているという印象が強かったオスはまだマシ。
メスのほうはというと、あられもない格好でひっくり返っていたのだ。
これは子ども達や親御さんには大ウケだったが、大きな木で視界はやや
遮られてしまう。それが理由で、撮影するのはほぼオスのみであった。
猛獣舎を拠点にあちこち回っていたので、ライオン前は何度も通った。
その都度立ち止まって様子を見たが、形は違っても、寝ていることには
変わりがなかった。たまにその姿を撮影したが、滞在時間は長くない。
ほとんど1日こんな状況だったのだが、15時を過ぎたタイミングでは、
しっかりと起きていた。「まだ寝てるかな〜」と思って前を通りかかり、
起きていた時は感動と驚きと、意外な気持ちになる。おおお〜、と声に
出してしまいそうになった。せっかくだし、何か撮れないかと思った。
もうこれは運に任せるしかないのだけど、カメラを構えて表情を待つ。
すると、空に飛行機でも見えたのか、遠くを眺めるような目線になる。
これはラッキーだった。5回シャッターを切ることができた。だんだん
首を左に向けていくシーンだったので、選んだのは最初に撮ったもの。
ここのライオンは、当然ながらけっこうな人気を博している。名前は、
「ラオ」「サクラ」という。検索すると多くの写真や記事が見つかる。
なんとか撮影することができてよかった。しかし、検索で出てきた写真
をいくつか見たら、仲良く寄り添っているところがあって驚いた。寝て
いる位置がバラバラでそういう発想が全く出てこなかった。そのうち、
また行く機会もあるだろう。その時はぜひ仲の良いところを見せつけて
ほしいなぁ、そんなことを思いながらその場を離れた。またの機会に。
話は変わって。昨日の朝日新聞に掲載されていたのだが、若者を中心に
正方形のプリントが人気だという。フジフィルムのインスタントカメラ
「チェキ」の新製品は、こうした動きに対応して6.2センチ四方の画面
サイズを初採用した。スクエア画面というと、思い浮かぶのはハッセル
ブラッドである。やってみると意外に面白い。このブーム、続くのか。
(OM-D E-M1/M.ZUIKO DIGITAL ED 300mm F4.0 IS PRO)