戻ってきた。上野動物園でのこと。レンズを担いでふらふら歩き、
なんとなく猛禽舎の前を通りかかった。ダルマワシに目が留まる。
西陽を浴びていて、とても凜々しい姿を見せていた。光が良くて、
これはいいシチュエーションだと感じた。しかし、檻の真正面には
ニコンのカメラを持った女性がいて、写真を撮っていた。隙間から
大きなレンズを入れるのはちょっと忍びない、でもファインダーで
このシーンを見てみたい、そんなことを感じつつ最初は見ていた。
15時59分から撮影開始。女性はずっとカメラを向けていたけど、
小柄だった。その後ろからレンズを入れ、抜いて撮ることにした。
やっぱり凜々しく、カッコいい。そう思いながらシャッターを数回
切ってみた。檻の影が体に出ているが、これは露出補正を使ったら
そこそこ目立たなくすることもできる。そんなことを考えていた。
最初はヨコ位置で撮っていたのだが、やはりタテのほうがしっくり
来ると思い、4コマ目から変えてそのまま10カット撮影してみた。
最後のコマは16時5分に撮っている。ちなみにこれは16時1分。
きりっと遠くを見据えている目線がとても良かった。嬉しくなる。
これですっかり気分を良くしてパンダのところに向かったのだが、
こちらのほうは800mmの画角では全く合わなかった。一番後ろに
下がっても、顔だけしかフレームに入らない。それでもなんとか、
形にしようとあれこれ試してみた。まぁそれはそれでいいけれど、
さすがにここには載せられない。というわけで全ボツにしたのだ。
これを撮ったのは2月17日だから、もう2週間前になる。早くて
とても困ってしまう。撮影活動も、なかなか楽ではないのである。
(OM-D E-M1/NewFD 400mmf2.8L)