結露に注意

11月なのに、東京では雪が降った。
これからは、こういうことも多くなると思う。
いつもとは違った風景に心を躍らせ、写真を撮りたくもなる。
でも、それが終わって気を抜いたとき、注意が必要になるのだ。

撮影を終えて帰宅する。
誰もいなければそのほうがいいのだが、誰かがいるところでは、
この寒さだし暖房を効かしているところもきっと多いと思う。
とはいえ、寒い外から帰ってきてそのまま入ったら絶対にダメ。
なぜなら、機材が結露するからだ。
レンズの中、ファインダーの中が真っ白になってしまった、という
経験をした人もいるだろう。しばらくすると元に戻るのだが、実は
中に付着してしまった汚れは取れない。しかも、そういう機材は、
査定をする際にはたいてい解る。当然修理、ランクダウンの対象だ。
たぶん、中には判別できないところや人もあるだろうけど、何年か
査定の仕事をしていれば、たいていはすぐにそれと解る痕跡が残る。
もちろん、こういう話をするのだから確実に判別できる。

結露させた自覚がなければ、こちらがそれを伝えるまで、そうした
ことが過去にあったことを忘れているケースが多い。予想外の価格に
ビックリ。ということになる。なので、寒いところで撮影したら、
いきなり暖かい部屋に入るのは厳禁と考えたほうがいい。

機材を守るのも、撮影者である。
それは機材を大切にしているとか丁寧に使っているとか、そういう
話とは全く別のもの。気を使っているようで、案外気付かない。
結露に注意_b0016600_21161853.jpg

(D750/AF-S Nikkor 70-200mm F2.8E FL ED VR)
by keiji_takayama | 2016-11-24 21:04 | Comments(0)

いつもは中古カメラ店でカメラやレンズを売ってます。休日になると、望遠レンズを担いで各地の動物園や闘牛場で撮影活動。動物たちの表情を追い続け20年が経過しました。旅行会社で撮影ツアー講師を務めています。


by keiji_takayama
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