ペットボトルし空き缶を片付けようと、両脇に抱えていた。
それを玄関付近に設置してあるゴミ箱に移した際、うっかりしていた。
空き缶は野菜ジュースのもので、飲み口には少しだけ残りがあった。
あっと思った時にはもう遅く、着ていたシャツにシミがついてしまった。
電車の時間が迫っているのはわかっていたので、これには焦った。
しかし、赤く色が付いてしまったので、着ていくわけにはいかない。
仕方ないので、室内に戻って着替えることにした。
駅までは近いので、走ったらいつもの電車に間に合った。
ホッとしたので、持っていた缶コーヒーを飲もうと蓋を捻った瞬間。
炭酸飲料を思わせる「プシュッ」という音とともに、コーヒーが溢れた。
あっと思ったときにはもう遅く、今度は着ていたシャツに茶色いシミが。
電車の中だしもう還れない。
ミニタオルで缶を拭きながら、内心はかなり動揺していた。
仕事をしている時にはそんなことは忘れてしまうものだが、同僚の目は
さすがに誤摩化せず、見事なまでに「どうしたの ? 」と指摘を受けた。
なんとも情けない。朝からバタバタした1日だった。