90年代には完全にこれが主流になった。各メーカーとも競うように、
コンセプトやターゲットの異なる機種をいくつも発売していったのだ。
ちなみに、94年のカメラ総合カタログを見てみると、30機種ほどの
なかからカメラを選ぶことが可能だった。というわけで、市場には多くの
こうしたAFカメラが存在していて、買われた数も膨大だったはずだ、
それから20年が過ぎ、時代はデジタル一色になってしまった。
遥か昔のカメラは、カメラとしての価値に加え、例えばインテリアとして、
ファッションの一部として使ってみたい、という理由からも需要がある。
ところが、AFのカメラにはこれがない。即ち、実用のみであった。
これが、いまの相場に現われてしまっている。安くしても、ジャンク品と
呼ばれたりするものは、例えばそれが使えたとしても価値が著しく低い。
そしてついにというか、なんと一部は売値が30円になってしまった。
もう駄菓子と同じくらいの価格である。ついに、来るべき時がきた。
売値が30円ということは、買い取り価格はもう無いに等しくなる。
それにしても・・・なんだかカメラが気の毒な気もする。
逆転の発想で何かできたらいいのだけど、さすがに名案は浮かばない。
(K-3/HD-DA 560mmf5.6 ED AW)