年を越せない

早番で帰ってきたときや休日に、よく出掛けていたお蕎麦屋さんがあった。
ここでも何度か記事にしている。大晦日は年越し蕎麦を食べるのが毎年の
恒例行事になっていた。今年も、いつものように年明けから通い始めて、
当たり前のように半年が過ぎた。先月の上旬だったか、に食べに行ったら
たまたま満席で、また来ますと行ってその日は帰った。ところが、だった。

このお蕎麦屋さん、地元ではかなり知られたお店だった。
おいしいお蕎麦と豊富なメニュー、そして量がとても多い。大きい満足感が
得られるお店だった。それに加えて、接客が抜群に良かったのだ。
住んでいる町に越してきた直後から通っているので、もう4年くらいになる。
いつまでも、ここのおいしい蕎麦を食べられると思っていた。

しばらくタイミングが合わず、なかなか食べに行けない日が続いていた。
ある日、早起きして出掛ける際に店の前を通ったら、張り紙があった。
なんと、6月17日で閉店したというのだった。
全く知らない話だったので、心底驚き、そしてとてつもなく後悔した。
あれだけ世話になっておきながら、最後の挨拶も交わせなかったのだ。
なんとも残念というか、何をやっていたのだろうと思う。

あれからしばらく経過したが、お店の皆さんの姿は見当たらない。
今年は、年を越せない。
年を越せない_b0016600_20471916.jpg

(α7II/ FE 90mmf2.8 Macro G OSS)
by keiji_takayama | 2015-07-05 20:47 | 富士花鳥園 | Comments(0)

都内中古カメラ店スタッフ。動物園撮影は20年が経過しましたが、ここ数年は山古志の闘牛写真がメイン。全取組を写真で紹介しています。かつてはクラブツーリズムの撮影ツアー講師でした。


by keiji_takayama
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