もうすっかり忘れてしまった。子供が生まれた頃は頻繁だった気がする。
行くと必ず立ち寄る場所ではあるのだが、写真をあまり撮らなくなった。
背景とかシチュエーションに拘ると、チャンスだと思えるシーンが少ない。
そんなこんなで、カメラを取り出して写真を撮る機会が減ってしまった。
ところが、今回は軽装である。カメラもすぐに持ち替えられる状態だった。
このレンズだったらなにか撮れる。そういう判断をするのに時間は不要だ。
実に不思議なものだが、こういうときにはタイミング良く何かしてくれる。
これはバクに限ったことではないが、もう何度も驚かされているのだ。
千葉のバクは3カ所で観察することができる。その最も大きな場所では
プールの中で遊んだり動いたりしているところを見ることができるのだ。
ここに入ってくれた。そうなると俄然張り切ってしまう。
「おお、これはラッキー ! 」そう思って興奮する。
でもファインダーを覗いたら、その瞬間に別のことを考えていた。
それは、撮りたい構図と内容について。
ヨコよりタテがいい。後ろのフェンスは入れず、背景は水だけ。
できれば足に動きを持たせたい。足を上げてるとかクロスしているとか。
そして、体の模様。すべてではなくてもいいから白いところも入れたい。
これが希望だった。
それを具現化させるために、考えている状況が来るのをひたすら待つのだ。
でも、水の中にいてくれれば必ずチャンスは訪れる。そう信じていた。
そんなあれこれを張り巡らせて、撮ったのがこんなカットだった。
最初は別館に載せようと思っていたのだけど、なんとなくこちらに。
それにしても、オリンパスの40-150mmはとてもいいレンズだと思う。
気兼ねなく、シーンを選ばずシャッターが切れる。
そしてそれを、あとから「良かった」と思わせてくれるのだ。
(OM-D E-M1/MZD40-150mmf2.8+MC-14)