消える北斗星

また今年も、このニュースがやってきた。ブルートレインがなくなった。
昨年は「あけぼの」だった。秋田の大森山動物園に開園時から入るためには、
この列車を使うというのが絶対条件なのに、それが廃止されてしまった。
以前乗ったことがある寝台特急は、これですべてが消え去ったのだ。
そして、JR東日本では「北斗星」が唯一残されていた。

上野ー札幌間を走る北斗星は、青函トンネルが開通した1988年3月から
運行が開始された。当初は大きな人気を博し、豪華な客車も話題になった。
1度くらいは乗ってみたいと思っていたが、ついにそれは実現しなかった。
ブルートレイン。小学生の頃は大好きで、日曜はたいてい写真を撮りに、
上野駅や東京駅に出掛けていた。父親の小さなフィルムカメラを持って。
中学生になり、初めて一眼レフを手にした。露出計も内蔵されていなくて、
フィルムパッケージに書かれていた露出の目安を、カメラ裏蓋に接着剤で
貼り付けて、シャッター速度と絞りの関係や設定などを学んでいった。
当時はブルートレインがたくさん走っていて、撮るのには困らなかった。
これらの、子供の頃に憧れていた列車が次々と廃止されていき、ついには
あけぼのだけになってしまった。北斗星には、子供の頃の思い出がない。
このことが、どうしても乗りたいという強い意志には繋がらなかったのだ。

しかし、なのである。
北斗星に使われていた客車は、もとはといえば子供の頃に登場した新型だ。
東京発の花形である「はやぶさ」「富士」「あさかぜ」「出雲」などにしか
使われていなかった。だから初めて乗ったときは興奮して寝られなかった。
それが時を経て、随分と古くなってしまった。
何かのきっかけで客車を見た事もあるが、老朽化が進んでいるのを目にして、
これはさすがに厳しいな、と感じたこともある。それも廃止の理由だという。

13日には最後の運行となり、3000人の鉄道ファンが見送ったらしい。
8月までは臨時便として走るというが、切符を取るのが困難を極めそうだ。
北海道の動物園は、TV出演で旭山に行ったことがあるのみである。
1度でいいから、これに乗って札幌・円山動物園に行ってみたいのだが。
それ以後、客車は解体されてしまうらしい。さすがに寂しいものがある。
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(OM-D E-M1/MZD40-150mmf2.8+MC-14)
by keiji_takayama | 2015-03-17 20:35 | こども動物自然公園

いつもは中古カメラ店でカメラやレンズを売ってます。休日になると、望遠レンズを担いで各地の動物園や闘牛場で撮影活動。動物たちの表情を追い続け16年が経過しました。旅行会社で撮影ツアー講師を務めています。


by keiji_takayama