CとSの話

といっても、CanonとSonyの話ではない。

この場合のCはContemporary、SはSportsを意味する。
最新のシグマのレンズは、これにArtを加えた3つのコンセプトにもとづき、
開発されている。使用目的に応じたレンズの選択が具体的に提示されるので、
これはとても解りやすいシステムだと思う。これまではそのモデルにおいて、
同一の焦点距離を持ちつつコンセプトの異なるタイプというのはなかったが、
昨年発売されたS150-600mmF5.6-6.3 DG OS HSMを追う形で、もうすぐ
C150-600mmF5.6-6.3 DG OS HSMというレンズが発売されるのだ。

ではここで、CとSのコンセプトを挙げてみよう。
C→高度な光学性能を維持しながら軽量・小型も実現。幅広いシーンに対応。
S→ハイレベルな性能と表現能力を備えて、動きの速い被写体も捉えられる。

この2つのコンセプトの違いが、レンズスペックを比較すると伝わってくる。
キヤノンEFレンズの代名詞ともいえる、蛍石と同等の性能を発揮するという
FLDガラスをSには2枚、Cには1枚採用している。ほかにもSLDガラスを
それぞれ3枚使用しており、光の波長(色)によって屈折率が異なることから
生じる、色の滲みやズレを補正している。ということで、どちらもよく写る、
という点では同じようだ。ただし重さはCが1,930g、Sのほうは2,860G。
Sのほうがどっしりしているようである。フィルター径もSのほうが大きい。
最短撮影距離はC2.8m、S2.6mとほぼ同じ。決定的に異なるのは、Sだけが
防塵防滴仕様になっているという点だ。これは、撮影フィールドの違いによる
ものだろう。Sのほうが、ハードな使用にも耐えうるということだ。気になる
価格だが、3月4日現在でCが11万6640円、Sは19万7700円である。
その差はけっこう大きく、8万円を超える。動物園撮影にはCのほうが向いて
いるようにも思えるが、Sの安定感とFLD2枚の写りはとても気になるところ。

さて、どっちを選んだら楽しいのだろう。試せる機会があるといいのだけど。

写真は本文とは全く違うイメージ、のんびり寛ぐコアラ。全身狙いで正解 ?
CとSの話_b0016600_211394.jpg

(Df/AF-Sニッコール80-400mmf4.5-5.6G ED)
by keiji_takayama | 2015-03-04 21:02 | こども動物自然公園

いつもは中古カメラ店でカメラやレンズを売ってます。休日になると、望遠レンズを担いで各地の動物園や闘牛場で撮影活動。動物たちの表情を追い続け16年が経過しました。旅行会社で撮影ツアー講師を務めています。


by keiji_takayama