載せるのどころか、写真を撮ったことさえ久々である。
ではいつ以来なのかと思ったけれど、時間がかかりそうなのでやめた。
かなり前になるのではないだろうか。随分と素通りしたものだ。
さて、このアカハナグマ。鼻の赤いクマという意味ではない。
実際は、同じクマでもアライグマの仲間なのだ。
そして、鼻先が長いのが特徴。
つまり、毛色が赤いハナグマ、というのが名前の由来なんだとか。
でもでも、毛色には薄茶や薄グレーなども存在しているらしい。
そんな、ちょっとミステリアスなアカハナグマは、これまたちょっと
雰囲気が暗い場所でひっそりと生活している。隣はコツメカワウソだし、
その隣にはレッサーパンダがいる。人気者の陰に隠れてしまっている、
といっても過言ではない状況なのだ。しかし、書いていて思い出したけど
雨の日には実にいい表情を見せる。いつだったか、鼻を泥で真っ黒にした
姿を撮影したことがあった。イメージとはかなり異なる精悍な様子には、
ちょっと意外な驚きがあった。とはいえ、暗い場所なので写真は撮りにくい。
そんな印象がとても強いので、ふだんはパッと見て通り過ぎてしまう。
ところが、この日はちょっと違っていた。
前にも書いたが、裸眼ではほとんどすべての世界がピンボケである。
運転以外ではメガネを使わないので、レンズを担いで歩いているときも、
基本的には何も見えない。あくまで気配を感じ取るだけ、なのである。
そのアンテナが反応した。
どうやら、何かいる。いつもは通り過ぎるはずなのに、そう感じたのだ。
こういう直感は不思議とよく当たるもの。
ファインダーを覗いてみたら、そこにいた。ピントを合わせて構えに入る。
なんともいい眼差しを浮かべている。顔左側の毛は意識してフレームイン。
とまあこんな感じで、久々に載せることができた。ラッキーの一語に尽きる。
AB (OM-D E-M5/NewFD500mmf4.5L)