残念なフォトフェス

11日と12日、職場の近くで「フォトフェス」というイベントが催された。
「写真で繋がるコミュニケーション」をコンセプトに、オリジナルフォトや
グッズの展示・即売を行うという内容である。主催したのは、愛知県に本社が
ある大陽出版という会社だった。同人誌などの印刷で知られた会社だという。
ちょっと興味があったので、仕事の休憩時間にちらっと見に行ってきた。

会場では別のイベントも行われていて、たくさんのお客さんで賑わっていた。
ただ、パンフレットを見てみると、フォトフェスは7Fと8Fでの開催だ。
1Fには案内所と、同時に行われていたコンテストの入選作品が展示されている。
それを横目に、8Fのオリジナルフォト展示会場に向かった。

エレベーターを降りると、閑散とした空気に包まれた。
会場は、この階にある研修室というスペースが2つ割り当てられている。
出展者は28名。なかには用品メーカーの名前もあった。
ちょっと入りにくい雰囲気である。そっと中に入ると、寂しげな様子だった。
とにかくお客さんが少ないという印象である。外の賑やかなところから来ると
そのギャップを殊更に大きく感じてしまう。こうなると、記念撮影大会で完全に
内輪騒ぎになっているブースも出て来る。所在なげに佇む出展者も見受けられた。
写真に俳句を添えた作品を展示していたブースには、ハシビロコウの姿も。
じっくり見てみたかったのだけど、記念撮影の皆さんに阻まれてしまった。
なんというか、とにかく残念だというのが感想だ。場所は申し分ないけれど、
わざわざエレベーターに乗って8階まで上がってくるのは、フォトフェス目当ての
お客さんにほぼ限られてしまうだろう。せっかくの機会なのだし、写真を売りたい
という人に外のスペースを確保させるような仕組みがあれば、よかったと思う。

数年前。町の空き地にレジャーシートを敷き、その上に写真を並べて売る、という
フリーマーケットに参加したことがあった。地元の皆さんも立ち寄ってくれたし、
遊びにやってきたお客さんもたくさん見てくれた。話をして、買ってもらったり。
とてもいい経験になった。イベントとしての楽しさもこちらのほうが勝っている。
そんなことを考えつつ回った。いい写真もあっただけに、勿体ないと感じたのだ。

いやいや、ホントはそんなことないし、出展者は満足だったのかもしれないけど。
とにもかくにも、これが率直な感想だった。

なんだか、谷中の写真市場が懐かしくなってしまった。
残念なフォトフェス_b0016600_9564557.jpg

AB (OM-D E-M5/NewFD500mmf4.5L)
by keiji_takayama | 2014-10-13 09:57 | 千葉市動物公園 | Comments(0)

いつもは中古カメラ店でカメラやレンズを売ってます。休日になると、望遠レンズを担いで各地の動物園や闘牛場で撮影活動。動物たちの表情を追い続け20年が経過しました。旅行会社で撮影ツアー講師を務めています。


by keiji_takayama
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