登場人物がどうこうという話は置いといて 、今朝の新聞には論文についての、
理研の認定が確定したという記事が掲載されていた。そしてこれは 、写真にも
同じことが言えるのではないか 、というのが目を通した率直な感想であった。
理研調査委員会の主張では 、「加工によって正しい画像ではなくなった場合、
改ざんに当たる」という。そして 、「悪意」と「故意」は法律用語では同義語
であると認定 、「悪意があったことは明らか」であると結論付けたのである。
写真の世界でも、こうした改ざんは当たり前のようになっている。個人的には
そんなものは写真ではないと思うのだが、本当に軽い気持ちで「消せばいい」
などという会話を耳にする機会が増えた。どうしようが撮影者の勝手だという
声も当然あるだろう。しかし、それを作品として人に見せるのならば、事実を
ねじ曲げて改ざんし、「作品」と称するわけである。極端な言い方をすれば、
見る人を欺いていることになる。そして、それをコンテストに出すとするなら
これはもう悪意が働いていると言っても間違いではない。過去には、そうした
「作品」が入賞してしまい、他人からの指摘によって発覚、取り消しになった
という騒動もあった。事実がどうかということにはあまり興味はないのだが、
今回の理研の考え方には共感できる。そして、決して許されるものではない。
元理系の端くれですが、論文に使う写真やグラフなどは論文の内容を裏付ける視覚的データですので、過去のものや他の論文のものを切り張りすれば、論文の内容がいかに正しくても、それ以前の段階で改ざん・捏造と言われて当然です。
これは論文形式で発表する基本事項で、高校生だって知ってること。
会見の内容を聞いていてうんざりしました。
しかも超一級誌で知名度も高い『ネーチャー』にそんなお粗末なモノを載せたとなると、理研や日本の研究者も風評被害すら懸念されますので、理研の対応は妥当だと思います。
そうです、その通りだと思うんですよ。こんなに簡単なことなのに、
どうしてここまで揉めているのだろうかと。むしろ不思議なのです。
これはある意味恥ずかしいことでしょうし、周囲や他の研究者に
及ぼす影響も考えないといけないでしょう。早急に、解りやすい
というか当たり前の答えと対応を実行に移してほしいと思うのです。