CP+で聴いてきた その2

キーノートスピーチのあと「上級エンジニアによるパネルディスカッション」
が催された。テーマは「カメラはどこまでカメラでいられるか」というもの。
オリンパス、キヤノン、ソニー、ニコンの技術者がパネリストとして勢揃い、
コーディネーターとして、日本大学芸術学部写真学科の教授も参加していた。

まずはコンパクトカメラがスマートフォンに押されているという提議に沿い、
各社がそれに負けない個性や性能を載せている機種を紹介、各社のコンセプト
などを聞いていく形になった。スマホで使うことを前提として世に出てきた、
ソニーQ Xシリーズも話題に上ったが 、メーカーとしてはまだ認知度が低いと
感じているようだった。キヤノンパワーショットN100は、背面にもレンズが
装着されている。ソニーα5000の直立式液晶モニターは、自分撮りの流行を
ターゲットにしたものだとハッキリ言っていたが、キヤノンはこれとは違い、
自分撮りではなく、作品のなかに撮影者が加わりストーリーを作るためのもの
と説明していたのが印象的だった。見る人全体で共有し、楽しんでほしいと。

とまあこんな調子でいろいろなカメラがスクリーンに映し出され、それぞれに
質問を投げかけられてエンジニアが答えて行くという内容。テーマに沿って、
議論するという内容を期待していたので、想像とはちょっと違っていた。でも
日頃なかなか聞けない興味深い話がいくつも出てきた。例えば、ソニーα7と
7Rでは、7Rのほうが売れている。当初は機動性の高いα7のほうが売れると
思っていたが、見込み違いだった。ニコンD800とD800Eは発売から2年が
経過したわけだが、全体的にはD800のほうが売れた 。ただし、D800Eには
熱狂的ともいえる評価がある。オリンパスはレンズごとに異なる情報を出し、
ボディのほうで個性を活かすような処理を施している。ソニーがRX1Rを発売
した背景には、レンズの高い評価からローパスなしモデルに対する期待の声が
多く届いたことがあった。オリンパスのPEN、OM-Dシリーズのデザインは、
レトロ狙いではない。PENは社内デザインコンペでアンケートを取った結果、
このスタイルが昔を知らない若い人に支持されたことも理由。ニコンD fには
「スローライフ」というテーマも込められている。1枚1枚をゆっくり撮って
楽しんでほしい。バッテリーの持ちも良く、残すべきものを蘇らせた。など。

このほか、動画や各社のレンズに対する話などで、場は大いに盛り上がった。
(続く)
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AB (OM-D E-M5/FD500mmf4.5L)
by keiji_takayama | 2014-02-15 09:17 | かみね動物園

いつもは中古カメラ店でカメラやレンズを売ってます。休日になると、望遠レンズを担いで各地の動物園や闘牛場で撮影活動。動物たちの表情を追い続け16年が経過しました。旅行会社で撮影ツアー講師を務めています。


by keiji_takayama