ガウルでねばる

「金沢動物園でしか見られない ! ! 」という動物がいくつかいるのだが、最も
好みなのがこのインドガウルである。数年前は複数頭飼育されていたけれど、
現在では2001年生まれのイチゴ(♀)を残すのみである。国内では最後の 、
貴重な存在なのだ。金沢に行くとまず狙いを定める。しかし、どうもここ最近
タイミングが合わず、また何となく素通りしてしまうことも多かった。それを
ちょっと変えてみて、今回はとことん粘ってみようと思っていた。寒いけど、
とにかく頑張ってみよう、それだけを考えていた。やがて、到着してみたら。

ガウルは手前のほうに座って寛いでいた。とても近い。一番前まで行ったら、
標準クラスのズームでも十分大きく撮れるほどである。適度に距離を取って、
まずはルミックスで角全体を入れたカットを撮る。横向きで、突き出た頭部を
目立たせるようにも撮ってみた。近寄ると、必ずこちらを向いてくれるのだ。
ただ、すぐに元の状態、頭を壁にむけてのんびりしてしまう。時間を費やし、
久々に向き合ってみると決めていたので、しばし様子を見てみることにした。

続いてカメラを7Dに変える。600mmを装着しているので、思い切り下がる
必要があった。斜めから狙ったり、真正面から覗いてみたり。ここは周囲にも
気を使う必要がある。壁のシミがけっこう目立つし、排水口のような穴が複数
掘られている。それが写り込むのを防ぎたいので、ポジションには苦労する。
まず今日の場所を決めて、そのあとはひたすら顔の角度が変わるのを待った。
しかし、距離があるのでガウルはこちらの存在には気付かない。つまり、車や
お客さんが通らなければチャンスはないということになる。いつもだったら、
それなりに通行量はあるだろう。しかしこの日は貸切状態だ。ひたすら誰かが
やってくるのを待つことになった。ずっと同じところに立っているわけだし、
とにかく寒い。手がかじかみシャッターを押すタイミングも狂いそうである。

チャンスが来ても、空振りのこともある。けっこう長いことガウルと向き合い
やがて来るだろうその時を待った。とんでもなく寒かったが、有り難かった。
ガウルでねばる_b0016600_6421032.jpg

AB (7D/EF600mmf4L)
by keiji_takayama | 2014-01-21 06:42 | 金沢動物園

いつもは中古カメラ店でカメラやレンズを売ってます。休日になると、望遠レンズを担いで各地の動物園や闘牛場で撮影活動。動物たちの表情を追い続け16年が経過しました。旅行会社で撮影ツアー講師を務めています。


by keiji_takayama