こんがりハートクッキー

午後3時半を過ぎた。何度目だろうか、メンフクロウを眺めてみた。
今回はなかなかタイミングが合わない。止まり木に乗っていることはなく
地面に座っていることが多かった。こうなると背景がイマイチなので、
カメラを向ける気にならなかった。最後のチャンスかもしれないと思い、
もう一度寄ってみようと思ったのである。もう秋も本格的になって、
柔らかな西陽がここにも当たっていた。しかし、メンフクロウは寝ていた。

いや正確に言えば、熟睡していたわけではない。うつらうつらしていた。
時々目を開けようとはするが、結局瞼の重さに耐えられない。そんな感じ。
地面にいるのだけれど、西陽は当たる。それで眠くなってしまったらしい。
同じ経験をしたことがある。もうどうしようもない睡魔に襲われるのだ。
そんなメンフクロウの状態をレンズ越しに眺めていた。すると、またしても
妙なイメージが浮かんできたのである。ちょっと不謹慎な気もするのだが、
「こんがり焼けたハート型のクッキー」にしか見えなかった。色がまさにそう。
なので、その雰囲気を残したかったこともあり、目を瞑ったところが狙い目。
いつもなら目を開けるところを撮るのだが、この時ばかりは全く逆のことを
考えていた。もしキャッチライトが入っていたら、写真を目にしたときにまず
このキャッチライトに視線が向くだろう。そうなると、こんがりハートという
主題から外れたところが注目されてしまうことになる。これは避けたかった。

そして、ハートマークを強調したかったので、顔の配置を少しズラしてみた。
明暗のあるシチュエーションだし、そのほうが効果的だと考えたからである。
この配置だと、写真をパッと見たときにまず目が向くのはアイラインだろう。
ど真ん中に顔を配置すると、このインパクトがとても弱くなってしまうのだ。

そんなわけで、「目は開けないでね〜」とお願いしながら撮影したカット。
こんがりハートクッキー_b0016600_1035335.jpg

AB (OM-D E-M5/NewFD400mmf2.8L+ケンコーEXT 36mm)
by keiji_takayama | 2013-11-02 10:03 | 掛川花鳥園

いつもは中古カメラ店でカメラやレンズを売ってます。休日になると、望遠レンズを担いで各地の動物園や闘牛場で撮影活動。動物たちの表情を追い続け16年が経過しました。旅行会社で撮影ツアー講師を務めています。


by keiji_takayama