西陽待ち

午後3時を過ぎて、まだペリカンたちを見に行っていないことに気付いた。
ここでも食事をあげることができる。そして魚をダイレクトに投げ与えると、
上手にキャッチしてもらえるのである。奥まったところにあるのでなかなか
気付かれないと思いきや、この楽しさを知っているお客さんが多いらしい。
下手な時間に立ち寄ると、魚の入ったカップは完売になってしまうのだ。
この時間では完全に出遅れたなと思ってえさ箱を覗くと、やはり売り切れ。
その周辺では、ペリカンたちが揃って寛いでいた。もう満腹という感じだ。
こうなると、なかなかファンサービスは期待できない。シビアなのである。

ところが、1羽だけがなぜか群れから離れた場所で羽繕いをしていた。
そこに西陽が当たり、実に素晴らしい雰囲気を醸し出していたのである。
こんなチャンスに出会えるとは ! とちょっと興奮して、でもできるだけ
冷静に、オーバーアクションを見せないようにカメラをセットしてみた。
こちらのそんな慌てぶりなど全く気付かないか、或は気にしていないのか。
ペリカンはそのままの位置に滞在してくれた。で、狙いを定めてその時を
待つのみである。瞳に西陽が差し込む瞬間、それだけを待っていたのだ。
嘴はカットする。でも頭の飾り羽はどうしても見せたい。で、この構図に。

シャープすぎず柔らかな雰囲気にしたかったので、古いレンズが適当だ。
嘴の艶かしい女性的な印象も出したかったし、ほぼ想像通りだった。
重たいレンズを持って写真を撮るのも、イメージを具現化させるため。
理由あっての選択。それでうまくいくのなら、全く苦にはならない。
西陽待ち_b0016600_7492361.jpg

AB (OM-D E-M5/NewFD400mmf2.8L+ケンコーEXT 36mm)
by keiji_takayama | 2013-11-01 07:49 | 掛川花鳥園

いつもは中古カメラ店でカメラやレンズを売ってます。休日になると、望遠レンズを担いで各地の動物園や闘牛場で撮影活動。動物たちの表情を追い続け16年が経過しました。旅行会社で撮影ツアー講師を務めています。


by keiji_takayama
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