マンドリルの挑発

マンドリルは動物園で見かける機会が比較的多いが、マトモに撮ったことがない。
それもそのはずで、撮影環境がどこの動物園でも著しく厳しいのである。しかし、
2005年だったかに高知県・のいち動物公園に行ったときは驚いた。なんと屋外、
檻なしの状態で飼育されていた。今でもそうなら是非またチャレンジしてみたいが
そうそうは行けない場所である。そんなわけで、どこかで撮れたらいいなと思う。

で、かみね動物園である。ここは最近「サルの楽園」という施設ができた。様々な
サルの仲間を見ることができるのだが、ここにマンドリルがいたのだ。実は前から
飼育していたのかもしれないが、それすら知らない存在だった。気になったので、
ちょっと試しに覗いてみたら。なんと、挑発的な顔でこちらを眺めていた。たぶん
勝手な解釈をしているだけかもしれないが、とにかくそう感じたのだ。だとしたら
これは負けられないと思った。そして「この距離感ならいけるかもしれない」と。

そう思ったら早速実行である。とはいっても、ポジションはほぼしゃがんだ状態。
しかも正座に近かった。サルの檻の前で、40代のおっさんがしゃがんでレンズを
上に向けているのである。端から見たら完全に浮いていた。平日で良かったのだ。
で、どうせ撮るならこのふてぶてしさを全面に出したいと思った。そのイメージで
撮ったのがこれ。フレーミングは檻の線を消すギリギリのところだ。これより広く
してしまうと、余計なものがちまちまと画面に入ってくる。ちょっと上向き加減で
挑発しているような雰囲気を演出する。そこそこイメージ通りのカットになった。

ところが。撮影後は両足が完全に痺れてしまい、しばらく動けなかったのである。
マンドリルの挑発_b0016600_1213666.jpg

(50D/EF600mmf4L+EF25)
by keiji_takayama | 2012-12-26 21:45 | かみね動物園

いつもは中古カメラ店でカメラやレンズを売ってます。休日になると、望遠レンズを担いで各地の動物園や闘牛場で撮影活動。動物たちの表情を追い続け16年が経過しました。旅行会社で撮影ツアー講師を務めています。


by keiji_takayama