行くことはあっても撮影で向かうことはないと思っていた。被写体として魅力があり
ハマッてしまうだろうと考えていたからである。魅力に取り憑かれ、富士山の近くに
引っ越してしまったという人も多いと聞く。時間と余裕があったら、じっくりと挑戦
してみたい、という程度だったので、優先順位は低かったのだ。ところが、昨年から
ツアーでいろいろな被写体を担当するようになり、やはり人気ということで富士山に
行く機会が大きく増えた。時には全く見えなくて残念なこともあったけれど、朝から
姿が見えるとそれだけでワクワクしてしまう。お客様も同じで、行きのバスから姿を
確認できると、それだけで車内の空気が一変するほどなのだ。現地でお客様と一緒に
写真を撮ることも多い。その結果思ったことは、富士山はフィルムで撮りたいという
ことである。理由はハッキリしないけど、じっくり狙ってみたい。作品という縛りも
なくて、とにかく姿をいろいろ撮ってみたいのだ。そして、35mmではなく中判で。
6×7とか6×6あたりで撮りたいと思う。といっても、かなり先の話になりそうだ。
AB (7D/NewFD500mmf4.5L)
強羅駅からすぐで、2階建ての小ぢんまりとした美術館とカフェを併設しています。
1階は富士山の写真が展示替えしますが常設されていて、2階は企画展示です。
写歴が短いというのもありますが、今まで見たことのない雰囲気の写真に魅了されてしまい、ますますフィルムを撮りたくなりました。
館長も素敵な方です。
箱根にも写真美術館があるんですね、これは知りませんでした(笑)
富士山はもうあちこちで写真展が開かれていたり、写真集が出たり、
被写体としての人気も日本一だと思います。そして、これほどまでに
フィルムとデジタルの差が残る被写体も、唯一の存在と言っていいと
思っています。フィルムの圧倒的な描写が、デジタルになると驚くほど
薄っぺらくなってしまうんですね。この点が最も大きな理由なのです。
フィルムで撮ってみたい、そう思えるのは今のところ富士山だけです。
箱根に行く機会があって近くを通ったら、立ち寄ってみたいですね。