マトモに撮れているのはせいぜいこのくらいだ 。FD500mmf4.5Lを使ったため、
そうそうピントも合わないだろうと思っていたが、それ以前に撮れる動物が少なく
チャンスがあまり多くなかった。手応えがあったという意味ではカンガルーだけ。
最初にカメラを向けたのは 、18日に掲載したローランドアノア。ここに来るまで
カメラ・レンズはケースに入ったままであった。何となく眺めてみると、なかなか
いい位置に座っていた。こうしてようやく、写真を撮ろうという気になったのだ。
ところが。ファインダーで見たら、草が画面のあちこちに入ってしまう。これらを
避けるのに余計な時間を費やしてしまった。なんとか許容範囲の場所を見つけて、
ようやくシャッターを切る。顔を上に向け、歯が見えるタイミングを狙ってみた。
続いてスーチョワンバーラル。19日に載せた。高い岩を模した場所にいたので、
最初は完全に諦めた。しかし、ほぼ正面にいる一頭を見つける。視力がとても悪く
肉眼では発見できないことが多いのだ。背景を眺めて一気に気合が入った。これは
紅葉をイメージした写真になる、そう感じたからだ。で、カメラを構える。予想の
通りバックの雰囲気はいい。あとは、角度のタイミングとキャッチライト待ちだ。
ところが・・・ここからが辛抱の連続だった。ずっと一点を凝視したまま動かず。
押さえ代わりに撮影しておいたカットをそのまま使うことになった。ちょい残念。
そしてカンスーアカシカ 。あまりに近くて驚く。17日のカットはまぁ合格点だ。
しかしどういうわけか、立体感があまりないような気がする。置物を撮ってきた、
そんな印象が根強く残ってしまった。表情があまり出ないこともあるが、難しい。
そんなわけで、ここまで達成感なく歩いてしまった。最後にカンガルーのところに
寄ってみることにした。とても近いし撮りやすいので、助けを求めたようなもの。
ここではなんとか期待に応えてもらえた 。16日の写真が今回一番マトモである。
20日のシーンはファイティングポーズみたいで面白かった。画面に彩りを加える
ために、舌を出したタイミングを狙っている。ただ、キャッチライトが薄かった。
全体評価をしてしまうと、かなり低くなるのでやめよう。こんな金沢訪問だった。
AB− (7D/NewFD500mmf4.5L)