の観覧希望が、過去最高の126万4923通に達していたという。当選は1234通で、
なんと倍率は1025倍だとか。紅白といえば、昭和60年に撮影に行ったことがある。
このために、直前まで使っていたペンタックスからキヤノンNewF-1+FD500mmに
メイン機材を変えた。友人から25万円で購入しデビュー戦が紅白。よく覚えている。
紅白の応募は、当時と変わっていなければ往復はがきで申し込む。当選すると、戻って
きたはがきに内容が印刷されていて、はがき1枚で2人が入れる仕組みだ。ところが、
この当選システムにはからくりがあった。確実に当てる方法が存在していたのである。
それは何かというと、はがきを100枚書いてNHKに直接持っていくこと。当然正式に
発表されたものではないが、仲間内ではまことしやかに囁かれていた。つまり、当選は
はがきに印字された整理番号の下2ケタの数字で決まるというものだ。だが、郵送時に
バラバラになる可能性があるので、NHK直接持参は絶対条件だった。この方法で仲間が
券を当てて、好みのタレントが出ないのを理由に譲ってもらった。それで見に行った。
ちなみにこの年は、吉川晃司が口に含んだ水をステージにぶちまけ、その次の次に出た
シブがき隊の誰かがこれに足を取られ、転んでしまう。写真を撮っていた奴らが笑い、
それを見た薬丸裕英が怒る。これが理由かは知る由もないが 、それまで撮影OKだった
紅白は翌年から全面撮影禁止になった。61年は本番でなくリハーサルだけ見たのだが
当時の芸能人のノーメイク姿に驚愕したものだ。そんな面白い思い出があったりする。
で、話を元に戻すと。この大人気の理由はどうやら司会にあるらしい。嵐と井上真央。
いつまでたってもテレビはジャニーズ頼みだな、という感もあるが。嵐はコンサートの
チケットがオークションで定価の10倍以上で取り引きされることも珍しくないから、
この人気も当然だろう。ウチにはテレビがないので見ることはないが、こういうことで
話題になるのはNHKとしてはいい広告になるのではないか。視聴率アップするかもね。
AB− (7D/NewFD500mmf4.5L)