写真を救え!

震災直後から、写真と関わる周辺のサイトなどではさかんにチャリティーが叫ばれ、
写真で元気にしよう!とか写真展をやって販売し、それを義援金として寄付しよう、
というような動きが活発化している。行動そのものについては敢えて語らないけど、
こうした「イベント」の告知を見るたびに、どうしても考えさせられることがある。

もともと動物園でしか写真を撮っていないし、ちょくちょく参加しているオフ会は、
あくまでも遊びの場所。つまりは作品を撮っているわけではない。動物園の写真とは
根本的にスタンスが違っているから、撮った写真もメディアに保存していないのだ。
被災地で厳しい毎日を過ごしている皆さんに、どの写真を見てもらえればいいのか。
そう思ったとき、選ぶものがなかった。誰かを感動「させ」たり、元気に「する」、
そういう目的で撮影しているわけではないから、これは当然のことだ。ただ単純に、
シンプルな考えでしかシャッターを押していないから、差出がましく感じてしまう。

誰かの撮ったキレイな花や風景の写真を見せられるよりも、津波で流されてしまった
アルバムや写真立て、額縁を探すほうがよっぽど大切なことだろう。例えばそれが、
泥で汚れてしまっていたり、水で変色していたとしても。がれきの撤去をめぐって、
そうした精神的価値があるものに対しての評価が分かれている。むしろそれに対して
何かできないかと考える。写真に親しんでいる人だったら、本とアルバムの区別など
簡単にできるだろうし。捨てられてしまう写真を救うこと、そちらのほうが重要だ。
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AB (1D MarkⅡN/ズイコー250mmf2+EXT25mm)
by keiji_takayama | 2011-03-23 19:35 | 掛川花鳥園

いつもは中古カメラ店でカメラやレンズを売ってます。休日になると、望遠レンズを担いで各地の動物園や闘牛場で撮影活動。動物たちの表情を追い続け16年が経過しました。旅行会社で撮影ツアー講師を務めています。


by keiji_takayama