ピントリングがとても重い。軽やかに回すなんてとんでもなく、ゆっくり力を込め
回転させないとダメだ。なので、レスポンスがすこぶる悪い。動いているものなど
まず撮れないので、動かずじっとしてくれていることが撮影条件だった。そういう
こちらの状況を知っていたか、キバタンはあまり大きな動作をせず、モデルとして
実にいい仕事をしてくれた。いつも正面から狙うので、黄色い冠羽を大きく見せる
ために後ろから狙ってみた。ファインダーを覗くと、真っ白な羽がバラの花びらを
連想させる。そんなイメージで撮影。ふわっとした雰囲気は、画素が少ないことが
かえって良かったのかもしれない。でも、モニターでこれを確認するまでが難儀。
小さいしちゃんと見えないしで、最も時間を費やすことに。形にできてよかった。
AB (D1H/FL-F 300mmf5.6)