というわけではないが、じわりじわりとよく売れているようだ。写真関係の本でも
そうした性質のものがある。ウチの店舗ではハッセルブラッドやライカの解説本が
根強い人気を保っているけど 、その上をいくのが「ニコンF3最強伝説」である。
この本は文庫サイズ、税込714円。帰りの電車でさらりと読める手軽さがウリだ。
写真の本としてシリーズ化されていて、その大半を在庫している。ほかにも面白い
内容のものがあるようだが、とにかくF3の本はよく売れるのだ。おそらく世代を
問わない人気があるからだろう。ニコンのフラッグシップとして君臨していた頃、
買いたくても買えない憧れだった世代。そして、今持っているよという若い世代。
今では3万円もあれば、きちんと使えるF3は手に入る。ジウジアーロデザインは
発売から30年経過しても色褪せず、ウィンドウに並べるとカッコ良さは健在だ。
かつて、このF3とキヤノンNewF-1、ペンタックスLXは「ビッグ3」と呼ばれ、
カメラ雑誌でもいろんな記事が組まれていた。F-1とLXは所有し 、使ったことも
あるのだが、F3だけは使ったことはあるが所有したことがない。なんとも皮肉だ。
AB− (1D MarkⅡN/EF600mmf4L)