デュクラングールや、赤ちゃんの毛が金色で知られているフランソワルトンなどだ。
ところが、写真を撮ろうとするとかなり難しい。それはとてもよく動くことに加え、
条件があまりにも悪すぎるからである。檻の色がシルバーなので、曇りの日でさえも
そこそこ光を反射するのだ。暗くなってくる冬場の午後だと少しは良くなるのだが、
今度は露出が上がらない、つまりシャッタースピードが遅くなる。これらがいくつか
重なってしまうと、ポツ写真を量産することになる。そんなわけで、満足する機会が
なかなか少ないのである。ズーラシアでは、いつも閉園近くになると逆行して入口に
向かうことにしている。トラとウンピョウを狙うためだ。その通り道にサル舎があり
いつもチェックはする。だが、撮れるという判断ができずにそのまま通過することが
圧倒的に多かった。でもこの日はちょっと違った。フランソワルトンが絶好の位置に
座っていたのである。これを見つけて立ち止まり、そ〜っとカメラを準備して素早く
撮影したのがこれ。もたもたしていたり、物音を立てたりするとアッという間に姿を
消してしまうので、こうなったら速写である。もう陽が落ちるのがかなり早くなり、
周囲は薄暗くなっていた。でも目だけは爛々と輝いている。檻の反射が残っているし
迫力という点では今一つだが、雰囲気だけは出せたかな。載せるのも久々だと思う。
AB− (1D MarkⅡN/EF600mmf4L)