蘇生

嘴の大きな鳥を狙うとき、選択肢は2つしかない。嘴をすべて入れるか、それとも
途中で切ってしまうかである。イメージを膨らませるためにカットすることはよく
あるのだが、今回はすべて入れようと思った。なぜなら、とても美しかったから。
シャープでストレートに伸びた嘴のラインを入れるには、まず全体における構図、
つまりは空間バランスを面積単位で考える必要がある。これはもう直感的だけど、
このバランスがたった数ミリ違うだけで、写真が与えるイメージは大きく異なる。
立ち位置を決めコウノトリを撮ってみた。しばらく眺めていたら、ときどき一点を
睨み付けるような表情を見せる。顔にちょっと角度をつけて、ギロリと不敵な顔に
変わるタイミングで捉えようと決めた。ただ横顔を撮るより、インパクトは強い。

話は変わって。昨日、殉職したと書いた30D。今朝起きて動かしてみたら、なんと
いつもと全く変わりなく動いた。何度か試しにシャッターを切ってみたが、エラー
など全く起こらずいつも通り軽快な動作である。乾いたので直ってしまったのだ。
これと同じ事が以前レンズでもあったが、30Dが雨に打たれたのは一度や二度では
ないわけで、これはもう何かが宿っているとしか思えない(笑)ともあれ、復活だ。
蘇生_b0016600_111261.jpg

AB (D3/FD500mmf4.5L)
by keiji_takayama | 2010-09-25 01:00 | 江戸川区自然動物園 | Comments(0)

いつもは中古カメラ店でカメラやレンズを売ってます。休日になると、望遠レンズを担いで各地の動物園や闘牛場で撮影活動。動物たちの表情を追い続け20年が経過しました。旅行会社で撮影ツアー講師を務めています。


by keiji_takayama
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