途中で切ってしまうかである。イメージを膨らませるためにカットすることはよく
あるのだが、今回はすべて入れようと思った。なぜなら、とても美しかったから。
シャープでストレートに伸びた嘴のラインを入れるには、まず全体における構図、
つまりは空間バランスを面積単位で考える必要がある。これはもう直感的だけど、
このバランスがたった数ミリ違うだけで、写真が与えるイメージは大きく異なる。
立ち位置を決めコウノトリを撮ってみた。しばらく眺めていたら、ときどき一点を
睨み付けるような表情を見せる。顔にちょっと角度をつけて、ギロリと不敵な顔に
変わるタイミングで捉えようと決めた。ただ横顔を撮るより、インパクトは強い。
話は変わって。昨日、殉職したと書いた30D。今朝起きて動かしてみたら、なんと
いつもと全く変わりなく動いた。何度か試しにシャッターを切ってみたが、エラー
など全く起こらずいつも通り軽快な動作である。乾いたので直ってしまったのだ。
これと同じ事が以前レンズでもあったが、30Dが雨に打たれたのは一度や二度では
ないわけで、これはもう何かが宿っているとしか思えない(笑)ともあれ、復活だ。
AB (D3/FD500mmf4.5L)