鳥待ち

到着したとき、サーバルは小雨に打たれ、左を向いて静かに佇んでいた。お客さんが
足音を立ててやってきても、顔の向きを変えることはない。レンズを向けてみたら、
意外に距離が近かったので、檻のラインを完全に消すことができなかった。反射して
いたこともあり、画面でハッキリ確認できるほどだ。これではボツだなと思いつつ、
証拠がてら撮っておくかと思い、何カットか撮影した。この場にいても大きな変化は
ないと判断し、離れようとしたら。鳥が空を舞っていた。なんと、これにサーバルが
反応したのである。顔の向きを右に変え、目で追っていた。こうなると、檻との間に
距離ができるので、キレイに抜ける。しかし、心も体もこれに準備ができておらず、
ものの見事に逃してしまった。これではさすがに悔しいので、しばらく粘ることに。

とはいえ、鳥を追うために顔の向きを変えるのは一瞬のことだ。いいタイミングで、
きちんと押さえるのはそう簡単ではなかった。何度目かで、ようやくモノにできた。
サーバルはジャンプが得意なので、飛ぶ鳥に自由や、憧れを感じたのかもしれない。
こういう撮影のときは、たいてい1コマ撮りだ。連写を多用するより確実だと思う。
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AB+ (30D/Ai-s Nikkor ED 600mmf5.6)
by keiji_takayama | 2010-05-04 10:13 | 多摩動物公園

いつもは中古カメラ店でカメラやレンズを売ってます。休日になると、望遠レンズを担いで各地の動物園や闘牛場で撮影活動。動物たちの表情を追い続け16年が経過しました。旅行会社で撮影ツアー講師を務めています。


by keiji_takayama