雨のち晴れ

レンズテストを予定していたので、準備を整え、備えていた。
現地には日の出直後の5時半に着きたかったので、3時半に起きようと
目覚ましをセットした。そして、その時間にはきっちりと起きていた。
ところが、外から音がしている。どうやら雨が降っているようだ。
これで一気に予定が狂ってしまった。雨だとどうしようもないからだ。
動物園の撮影なら喜んで行くのだが、今回は桜を撮るつもりだった。
雨ならそれでもいいのだが、レンズテストの時だけはさすがにまずい。
しかも、レンズの特性を考えたとき、雨だと生かせないと考えた。

これで、次に気付いたら8時半だった。どうやら2度寝したようだ。
それでも雨は降っていた。洗濯物を干したままだったことをすっかり
忘れていたので、なんとなくそれを取り込み、ようやく動き出した。
写真を撮りに行く予定が潰れ、動物園にも行く気にならなかったので
雑用をこなした。写真の整理をして、部屋の片付けと掃除を行った。

まぁたまにはこういう休みも取らないと。そんなことを思っていた。
しかし、午後になったらなんと、晴れてしまったのである。
これは大いに困ることになった。やらなければいけないことは、
午前中にあらかた終わらせてしまったからだ。久々にTSUTAYAでも
寄って、何かDVDを借りてきて見るつもりだった。だが、晴れた。
こうなるとさすがに迷った。せっかくの時間だし、近所で桜でも見て
撮ってこようという案が浮かんでしまった。結局、しばらく考えた末
隣の駅まで出掛けて桜を見に行くことに決めた。急いで支度をして、
出てきたのが午後3時過ぎ。それから2時間ほど、花見を楽しんだ。

区内ではそこそこしられた公園なので、とても賑わっていた。
出店もたくさん出ている。桜が最も多く、美しく咲いている場所は
花見宴会の真っ最中。皆さんブルーシートの上で楽しそうにしていた。
その横や前のあたりでちょこちょこ、桜にレンズを向けていた。
望遠1本だけだったが、切り取る面白さを存分に感じることができた。
なかなか高性能で、モニター越しの画像を見るだけで、キレがある。
とても楽しく撮影できた。欲しくなるレベルだけど、さすがに高い。
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(OM-D E-M1/NewFD 400mm F2.8L)
# by keiji_takayama | 2017-04-08 08:17 | 上野動物園 | Comments(0)

あっかんべ

羽村市動物公園のワオキツネザルは、けっこうな穴場だと思う。
とにかく距離が近い、というのがその理由だ。開放感で言うなら
上野動物園とか千葉市動物公園に敵わないが、直線距離で間近に
ワオキツネザルが見られるというのは、そうそう経験できない。
来園者の多くがここで立ち止まって、顔を近づけるのも頷ける。

しかし、檻はなかなか手強いのである。目が細かいことに加え、
縦横に張り巡らされている。クロススクリーンフィルターを装着
してそのまま撮るとソフトになるのだが、まさにそんな感じだ。
それなりに距離を置くこともできるので、撮影するのはそんなに
難しくはない。むしろ、集まってしまうほうが悩みの種だった。
単独で座ってくれるタイミングを、時間をずらして待ってみる。
子どもたちが多いので、それなりに気も使う。大声を出されると
それまでの状況が一変することがある。忍耐力が必要であった。

ようやくチャンスが訪れたのは、5回目に立ち寄った時だった。
それが、ワオキツネザルを撮影したラスト。しかもこのカット、
その最後に撮影したものである。なんとも絶妙な表情を見せた。
まさかそんなつもりはないと思うが、苦戦ぶりをからかうように
取ってしまいそうだ。あっかんべ〜をしているようにも感じる。

「檻が抜けている」という観点なら、もっとクリアーなカットも
あるのだが、表情の面白さがあって、こちらを選ぶことにした。
にしても、苦戦したものである。こうして見てみると、ソフトな
雰囲気もいい。茶目っ気たっぷりな性格も、垣間見えるようだ。

またそのうち、ゆっくり撮ってみたくなる。羽村はそういう所。
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(OM-D E-M1/シグマAPO 120-300mm F2.8 EX HSM )
# by keiji_takayama | 2017-04-07 09:34 | 羽村市動物公園 | Comments(0)

モーツァルトのあくび

マントヒヒを飼育している動物園は、そうそう多くないだろう。
不思議な感じもするけれど、なぜか羽村市動物公園で見られる。
珍しさもあって、どうしても何か撮って帰りたかった。そこで、
時間を見計らって何度か立ち寄ってみたのだが、話にならない。

さして広くない檻の中にいるのに加えて、手前の方に台があり、
そこで座っていることが多かった。これはダメだな、そう感じて
そのまま踵を返すことが大半だった。ただ、あまりに悔しいので
あるタイミングで、試しにレンズを通して覗いてみた。すると、
意外にも絵になりそうな雰囲気である。陽が当たっているので、
ちょうど体や顔に檻の影が入ってしまう。しかし、マントヒヒの
存在感、プラス内容によっては帳消しにできるだろうと考えた。

そこで、しばらく狙ってみることにした。マントヒヒは、そんな
ことは歯牙にも掛けない様子。ど〜んと座って外を眺めていた。
開始直後は、とにかくカットを増やそうと試みた。正面を向いた
タイミングとか、親分のような風貌からイメージされる、すこし
コワモテのところとか。だが、キャッチライトが全く入らない。
これがないと弱い、そう感じていた。やがて、それらしい写真が
なかなか撮れないこともあり、また出直そうかと考えていると。
いきなり大あくびを始めた。ファインダーから目を離さなかった
ことが幸いし、これを押さえることができた。檻の黒い影は顔の
中心近くに配置していたので、さほど目立たない。それにしても
面白い表情だと思う。パッと見だけは、モーツァルトのようだ。

マントヒヒは2004年だったかに、羽村で撮影したことがある。
載せるのはおそらくそれ以来だ。これはさすがに嬉しくなる 。
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(OM-D E-M1/シグマAPO 120-300mm F2.8 EX HSM )
# by keiji_takayama | 2017-04-06 07:45 | 羽村市動物公園 | Comments(0)

雨のシズカさん

雨の多摩といえば、これまでは必ずトラを撮ってきた。
濡れながらそこにじっと立ち、睨み付けるようにファインダーを覗く。
他の来園者からは確実に変な人だと思われるだろうが、気にしない。
好みだし、ここのブログにも雨の日のトラ写真は多数掲載している。

ところが、今回は思っていた展開とは程遠いものだった。
広いほうの運動場にトラはいたけど、茂みに隠れているような感じ。
いや、しっかり姿は見えているのだが。たぶん隠れているんだろう、
と思えるような位置の選択、座りかただった。さすがにこれだと
ポートレートは似合わない。そして、手持ちの200mmだと遠い。

メインとしてはタクマーを使っていたが、もう1本背負っていた。
キヤノンNewFD150-600mmF5.6Lだ。この焦点距離をもつレンズは
今ならシグマ、タムロンからいくつか発売されている。しかしこれ、
昭和のレンズだ。発売は1982年。通しでF5.6というのは見事である。
とはいえ、発売からかなりの年月が経過した。レンズの中には、肉眼で
わかるレベルの大きなクモリが発生している。晴天時には使えない。
そんなわけで、雨の日に使うのがこのレンズにとっては好都合だった。

いわばワンポイントリリーフのような感じだが、これをセットした。
しかし、広い運動場ではやっぱり絵にならなかった。茂みの草が入る。
これでもうすっぱり諦めた。次はその隣の運動場にいる「シズカ」だ。
こちらのほうは、まるで修行でもしているかのようだった。雨に打たれ
じっとしている。檻の目が厳しくて撮影には不向きだと思っているが、
雨なら反射もなく、それなりの形になる。濡れてピ〜ンと伸びている、
目の上の毛にインパクトを感じた。ひたすら雨に耐えている、そうした
イメージが湧いてきた。ボカした檻の柵と重なっているところの描写は
やや厳しいところもあるが、条件を考えれば致し方ないところである。

出番はたった1度。しかし、持っていたからこれを撮ることができた。
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(OM-D E-M1/NewFD 150-600mm F5.6L)
# by keiji_takayama | 2017-04-05 08:43 | 多摩動物公園 | Comments(0)

写真なし

休日を利用して、職場の同僚と出かけてきました。かなり前に1度
訪問したことのある、町田リス園です。とはいえ、いつものように
写真を撮るわけではなく、どちらかというと遊びに行くのが大きな
目的になりました。総勢5人。クルマでのんびり走ってきました。

町田リス園はさほど大きなところではありませんが、園内でリスが
放し飼いされています。ちょこまかと走り回っているので、どこに
いるのかを見つけるのも楽しさの1つです。春休み中ということで
たくさんの子どもたちが遊びに来ていました。到着したのが昼間に
近かったので、たいていのリスたちは餌をもらってお腹いっぱい。
お子さんたちは、なんとかリスにあげようと餌を持っていたけど、
なかなかその気持ちがリスに伝わっていないようでした。それでも
どこで見つけ出すのか、上手に食べさせているシーンもちらほら。

そんなわけで、こういう場所に来たからには1カットでいいから、
ここに載せられる写真を撮りたい、そんなことを考えていました。
しかし、結果はボツ。なんとか見られるか。というのもあったけど
なかなか厳しいものがありました。漲るものを感じられないので、
すべてお蔵入り。別館のほうで数点、載せようかと思っています。
なんだか残念なのですが、ダメなものはダメ。手を抜いたつもりも
ないのだけど、どういうわけか全くタイミングが合わず、ピントの
精度もやや低かったです。これはさすがに残念でした。また次回。

そんなわけで、載せる写真がありません。先日の多摩で撮影した、
アジアゾウを代わりに。そのうち、リス園には再度行きたいです。
リス園の前には薬師池公園があり、楽しんだあとはこちらを散策。
桜はまだ咲いていませんでしたが、風情のある風景が見られます。
時折、轟音とともに飛行機が頭上を飛んで行きます。桜が咲いたら
絡めて撮れないだろうか。歩いている最中、気になっていました。

レンズテストも溜まっていますが、どうも被写体が決まりません。
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(E-PL5/スーパータクマー200mmF4)
# by keiji_takayama | 2017-04-04 09:58 | 多摩動物公園 | Comments(0)

目尻が下がる

井の頭自然文化園に2頭のカピバラが住んでいる。カップルである。
結果的にはほとんど動かないのだが、それでも大いに人気者なのだ。
檻の近くにはたくさんのお客さんがやってきて、触ってしまおうかと
いう感じに身を乗り出して眺めている。それもそのはず、カピバラは
檻の近くでどーんと横たわっていたり、座ったりしているのだった。

フェネックの場合、檻と柵の間にそこそこ距離がある。手を伸ばして
どうこうという気にはなれないだろう。ある意味では、絶妙の距離が
保たれている。スマホで撮ろうと乗り出している若い人もいるけど、
そうそう長いこと続けられる体勢ではない。ベンガルヤマネコでは、
そもそも近寄るという発想自体が生まれない。檻柵の目が厳しいので
諦めるケースが多いように感じる。しかしカピバラは、檻柵の距離も
それなりにあるのに、まさに目の前で寝ているように見える。これが
親しみを与えてくれるのだろう。笑顔で見ている来園者が目立った。

井の頭にやってきて、最初にカメラを向けたのがこのシーンだった。
逆側から狙ったのだが、当然のごとく柵が写り込む。3カットだけで
切り上げた。もう1頭はなかなか落ち着ける場所がなかったらしく、
運動場のあちこちで座っていた。何度か足を運んだのだが、その都度
位置が変わっていたように思う。これを撮影したのは11時20分だ。

撮りやすそうな場所にいる。そう感じてレンズを向けた。陽を浴びて
とても眠そうだった。寝顔にも表情がある。瞼を閉じる際の目尻が、
ときおり変わっていた。目尻が下がったような気がするとき、何とも
いえない「ふにゃ〜っ」とした印象になる。これを狙うことにした。

といっても、普通時と比べないとなかなか解りにくいかもしれない。
画面から顔がはみ出てしまうほど近かったので、背景処理にさほどの
苦労はない。耳と口元が切れないように、それだけをひたすら考えて
構図を安定させることに集中した。風は強かったが、楽しく撮れた。
b0016600_8174210.jpg

(OM-D E-M1/NewFD 300mm F2.8L)
# by keiji_takayama | 2017-04-03 08:18 | 井の頭自然文化園 | Comments(0)

日頃は都内中古カメラ店でカメラやレンズを売ってます。休日になると、望遠レンズを担いで各地の動物園で撮影活動。動物たちの表情を追い続け13年が経過しました。旅行会社で撮影ツアー講師を務めています。


by keiji_takayama
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